「CNN Student News」の12/7のPodCastを見ていたら、1941年のその日、パールハーバーが奇襲攻撃を受けた日だというニュースがあった。ああ、アメリカだと真珠湾攻撃の日は12/7なのね。日本では12/8と教わるが。まぁ、今更言う話でもないが、確か帝国海軍の機動部隊が攻撃を行った時刻は日本時間1/28のA.M.1:30ぐらい、ハワイでは12/7のA.M.5:30ぐらいだったと思うので、そうなるよねえ。それにしても、当時のルーズベルト大統領は「卑怯なジャップのだまし討ち(注:「卑怯なジャップ」は俺が代弁)」とののしったのに、71年経つと「surprised attack(奇襲攻撃)」となってしまうんだから、これも時代は変わったということか。「だまし討ち」と「奇襲攻撃」。言葉というのは不思議なものだ。

ところで、そのニュースで思い出したが、最近読んだフィクション作品で、太平洋戦争の開戦から山本五十六の戦死に至るまでの史実を元に「ルーズベルトもトルーマンも山本五十六もフリーメーソンだった」的な帰結に達するものがあった。ま、フィクションなんでとやかくいうことでもないけれど、おいおい、また陰謀説かよ!

なんでも、1941年当時、ルーズベルトは日本の暗号を解読して真珠湾攻撃を事前に知っていたのに、ヨーロッパ戦線への参戦を正当化するために手を打たなかったとか。開戦に当たって山本五十六大将は「1年半はあばれます」と言ったとか。ブーゲンビル島で山本五十六が前線視察するときに、当時はリスク回避するために使用していなかった無電で通信したとか。山本五十六の乗った零戦が撃墜された後、密林で遺体を発見した軍医が検死したときの貫通銃創が、戦闘機の機銃で撃ち抜かれたにしては不自然だとか。いろいろ理由を挙げたあげくに、「山本五十六はアメリカに亡命予定だったが、アメリカの路線変更で殺害された。やつらはフリーメーソンだったのだ。」となってしまうのだから・・・。いや、フィクションなんでね・・・。

あえて本のタイトルは書かないことにするが、現代の記者が当時の資料からなんらかの陰謀があったのではないかと推測するというストーリーはOK。でも、そこで、大国間の利害関係云々ではなく、ユダヤ陰謀説にいってしまったのだ残念でありました。