先日、ナショナル・ジオグラフィックで、「兵士の身体はどうあんっているのかを科学的に検証する」という番組をやっていた。アメリカ海兵隊の狙撃兵、陸軍のレンジャー、空軍のパイロット、海軍特殊部隊の隊員が出演し、様々な環境下で兵士がどのようにして自分の肉体と精神をコントロールし、そして実際にどのような身体的変化が現れるかを、心拍数・呼吸数・酸素濃度など各種の科学的指標を用いて計測するという番組である。

そこで、「狙撃兵は心臓の鼓動と鼓動の間で銃の引き金を引く」というのをやっていた。なんでも、心臓の鼓動で引き金を引くタイミングが微妙にずれ、目標からずれてしまうためらしい。もっと厳密にいうと、鼓動により指先に血液が送られたときのわずかな振動も狙撃に影響があるらしい。精密射撃においては超人的な精神力と集中力が必要ということは、それなりに分かっていたことなのだが、心臓の鼓動とか、そういうことまで考慮して狙撃しているのかと思うと、兵士というのも大変な職業だ。

で、それを見てて思ったのだが、男性の狙撃兵はともかく、女性の狙撃兵ってどうなんだろうと。心臓の鼓動以前の問題で、最も安定する伏せ打ちの姿勢を、女性は取りにくいのではないかと・・・。

具体的に言うと、胸が邪魔で伏せ打ちでは安定しないと思う。だったら片膝で打てばいいと言えばいいのだが、だとしても、女性は普通ブラジャーをしているだろう。あんなもんをしていたら、心臓の鼓動とか、分かるのだろうか。

気になったので「兵士 ブラジャー」でググってみると、「スウェーデンの女性兵士が戦闘用ブラジャーの支給を要求している」だとか、「台湾軍の女性兵士が下着を露出させている画像がネットで出回って軍が公式に謝罪した」とか、どうでもいいことばかりヒットする。

というか、スウェーデン軍の女性兵士は自前でスポーツブラというのを用意しているようなのだが、そんなもんあるのか。というか、男性兵士には軍用の下着が配布されているようなのだが、一般用途の下着と軍用の下着ってどう違うのかすごく気になる。戦闘中に催してもそのままできるように、おむつ的機能が盛り込まれているとか、そういうことなのだろうか。だったら大人用おむつでいいような気もするが・・・。そもそも、戦闘中に臭いが漏れると的に発見されやすくなるだろうから、「しない」のが基本ではあると思うが、そういうのを極力抑える装備ということだろうか。

話がそれたが、結局、女性の狙撃兵は、そういう非常に精密な作戦を要求されたときに、ちゃんと対応できてるんだろうか。まぁ、何も身につけないで自然のまま任務に当たるというのも、あながちあるかもしれない。女性兵士だったら、胸も筋肉でできてそうだし。

ちなみに、かなりどうでもいい話だが、自衛隊で採用されているライフルは、女性隊員のことも考えて少しグリップが細いらしい。戦闘機はアメリカから型落ちの機首を輸入しているというのに、小銃は独自仕様とは。個人的には、自衛隊もM4持てばいいのではないかと・・・。いや、なんとなく。不快意味はなし。