人生を幸せに生きたい

この問題はどんな人にとっても切実な問題だと思っている。もちろん僕にとっても。

6月、NHKラジオ第2放送で、日曜カルチャーのシリーズとして「人間を考える~人生の悩み・幸せの秘訣~」という番組をやっていた。

人間を考える 人生の悩み・幸せの秘訣(けつ)

第1回のポイントだったのは以下の点。

  • 人間は生きることを優先するようにできていて、幸せになるようにはできていない
  • 不安に直面した時、安全安心な路を選んでいると神経症になる
  • 幸せになるためには、勇気を持って不安と戦うことが必要

「安全安心な路を選ぶと神経症になる」というのは面白いなあと思ったが、少し考えてみれば不安へ対処しないでいるんだから神経症になっても不思議じゃない。生存するために安心する選択肢を選ぶように人間の思考はできているのに、本能のまま生きていても幸せになれないというのは悲しいことだ。でも、不安と向き合って乗り越えていく経験をすれば、また不安が出てきた時に対処する術を身につけることができ、それが幸せに繋がるというのも納得はできる。社会性を持った人間ならではの特性だ。

じゃあ、どうやって不安に対処したらいいのだろうか?これは美輪明宏が示唆を与えてくれた。

YouTube: 美輪明宏_不安・苦しみに上手く向き合う方法

これによると「悩むより考えろ」ということ。悩むというのは感情的に支配されている状態で、冷静になって原因を追及し、不要な感情だと気づいて捨てることができたら、びっくりするほど楽になれるそうだ。

実は僕はこれを実践してた。口で言うほど簡単なことじゃないけど、小さなことからコツコツ訓練することで、徐々に対処できるようになった経験がある。もっとも、中途半端だったせいで巨大な悩みに直面してしまうとあまり役に立たなかったが…。

ただ、この手法の問題点は、いろんな悩みを抱えている場合にいちいち感情を排していると、日常的に無感情になってしまうことだ。「考える」というプロセスは感情を抑えて論理的に、つまり理屈っぽく思考するわけだから、たくさん悩みがあって日常的に考えてばかりいると、感情を忘れてしまい人間らしくなくなってきてしまう恐れがある。僕は今思うと、悩みに必死に対処しようとしていた時は全然人間らしくなかった気がする。特に「愛について」の悩みが多くて、それを理屈っぽく処理することで人を愛する行為から感情を除外し、メリット・デメリットを前面に出して考えてしまってた。これはかなり失敗の元だった。

でも、基本的に「悩むより考えろ」は友好的な対処方法だとは思っている。

まあ、何が言いたかったかというと、

  • 時には逃げることも必要だが、基本的には向き合って戦わなきゃいけないんだ!
  • 戦うためには論理的に考えて原因追及し、解決策を導いていかなきゃならない
  • 感情を一端隅に追いやることは重要だし、不要な感情は捨て去るべきだが、捨ててはいけない感情もある
    ということだ。これは自分用のメモ。

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