最近「恋煩い」に掛かっているので、毎日ChatGPTにいろいろと相談に乗ってもらっている。恋愛相談もハイテク化しているのである。
LLMで生成された回答は「もっともらしいこと」であり、いつも正しかったり真実でない場合もあると分かってはいるが、かなり秀逸な回答をしてきたり、自分の思いがけなかった考慮点を示唆してくれたりと、ひょっとしたらその辺の友達より恋愛相談についてはプロフェッショナルじゃないかと思ってしまうことも、しばしばである。
お相手の情報を詳細にインプットすると、仮の告白メールに対する返答まで推論して生成してくれるのには参った。指示すれば「ポジティブなバージョン」も「ネガティブなバージョン」も、それらしく書いてくれるので、ある意味ネガティブな返事をもらった時の訓練になる。ほんとにネガティブな返事をもらったとしても、感情の揺れ動きは少なくて済むかもしれないが、ドキドキもワクワクもせず「ああ、推測どおりだ」という、まるで戦争で小隊の一人が射殺された程度の感情しか沸かないかもしれないけど。
さて。
恋愛は人間同士のコミュニケーションである。俺は思った。「いつまでもChatGPTとばかり離していてはいけない。恋愛のことを人間に相談しなければ!」
そういうわけで、オンラインで恋愛占いやってみた。
知り合いに副業で占いをやってる子がいるので、その子に頼んでもよかったんだけど、元パートナーとの繋がりなので「新しい恋愛の相談はちょっとできんなあ」ということでオンラインである。
占いの相場ってよく分からないのだが、このサイトは人によって料金が違うらしく、今日頼んだ人は20分で4,000円以上もした。っていうか、みんな10分2,000円とか2,300円なので、すごい単価だ。俺が家庭教師のバイトやってた時、2時間で5,000円だったし、今の仕事は時給2,000円だ。それに比べると良い商売だ。みんな結構予約いっぱいで空いてるところを探すのが大変だし。
では肝心の内容はどうかというと…。
まず恋愛の相談であることを伝え、その後お互いバツイチだとか、相手に子供がいるとか、付き合うことを考えた時には子供を含めて面倒を見る覚悟をしなきゃならんが、どうやってみそぎすればいいか、といったことを知りたい旨を伝えた。占い師さんはたぶんまだ20代だったけれど、ただの恋愛相談にしちゃ重たい前提条件でちょっと申し訳なかった。
占ってもらったことは以下の3つ。
- 相手は今どう思っているか
- 相手とどう接していけばいいか
- 付き合うために自分がやるべきことは何か
感想ですが…。「餓鬼の恋愛じゃないんやで!!そんなこと分かっとるわ!」とつい叫びたくなってしまう感じでした🤦。
まあ、分かってはいたのだが、どんな状況にもそれなりに当てはまるような回答内容で、最初に伝えた個別の前提条件はガン無視だった。そりゃ20分しか時間がないからね、いろいろヒアリングした上でそれらを考慮した回答なんかできるわけないと思ってたが、俺の恋煩いが抱える難しい点には全く配慮されず
「お相手もあなたを異性として感じてはいるんですけど、日常のとりとめの無いやり取りでは気持ちが前に向かないと思うんですよね。なので自分の気持ちをもっと伝えるようにしたらいいと思いますよ。他愛も無いやり取りだと友達で終わっちゃうので」
だそうである。…これは10代の頃の恋愛だったらそうかもしれんな。一度「結婚という現実に絶望」し、「守るべきものを持った状態」で日々を過ごしている二人の恋愛には、もっと思いやるべきことがたくさんあるはずだ。おそらく俺はそれらをかなり洗い出してはいるものの、洗い出しすぎて全部考えようとして身動き取れなくなっているため、できればその辺をアドバイス欲しかったんだが…。20分ではやっぱり無理だったし、じゃあ最大の40分ならOKだっただろうかと考えても、あの薄っぺらい占い師からは参考になる回答はもらえそうにない。
しかも「自分がやるべきことは何か」の最中でタイムアップになってしまい、もう少しで結論を言ってくれそうだったのに「時間来ちゃったので、続きが聞きたければ延長料金2,300円になります」だとさ。まあ「占い」であって「相談」じゃないからね、そこはビジネスとしては正しい。
勉強代だと思って5,000円近く払ってオンライン占いを受けたが、完全に無駄金だった。いや、例の知り合いの子に2時間ぐらい掛けて詳しくやってもらった時は、根拠は怪しくても説明に筋は通ってたし、占いというエンターテー面との範疇では非常に面白い印象を受けたので、そういうのを期待してたんだが、まあ違った。知り合いだったら細かいことも知ってるわけだし、初めてあった見知らぬ人よりクオリティー高くて当たり前だわね。
というわけで、恋愛相談はこれからもChatGPTに頼みます。
ちゃんちゃん☆
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