またLINUXを触りたくなってきたので、何かインストールすることにした。したけれども、マシンがない。PCは2台持っているのだが、メインPCには入れたくないし、もう1台はTV録画用サーバとしてWindowsが稼働している。昔はデュアルブートにして使いたいときだけLINUXを起動するなんてことをしていたが、TV録画は24時間いつ録画が入るか分からないし、だいたい使いたいときに録画が走ってたらウザい。

でも最近は仮想化がブームじゃないか。企業ではもはや当たり前になったこの技術を使えばいい。いや、実を言うと2,3年前から仮想化したいなぁと思ってはいたのだ。いたのだけど、仮想化ソフトをスクリーンリーダーで使えないという問題があったのである。

でもやっぱり仮想化したいので調べてみたら、JAWS用にVMWareのスクリプトを書いている人がいた。ので、スクリプトを導入して早速試して見ることに。

一応結論を先に書いておくとJAWSじゃゲストOSのインストールはできなかった。

まず、上記のJAWSスクリプトであるが、以下のサイトに置いてある。
JAWS Scripts for VMware Player and Workstation for Virtual Machines
で、スクリプトをダウンロードしてインストールする。自動インストールと手動インストール用のファイルがあり、どっちを使っても良い。

次にVMWareをダウンロードするのだが、今回は「VMWare Player」を使う。上記のスクリプトのサイトにもリンクがあるし、VMWareの導入を解説したページにもリンクが貼ってあることが多いので、適当にダウンロードする。ちなみに「VMWare Player」はフリーだし、とりあえず仮想マシンを動かしてみるだけなら十分らしい。

「VMWare Player」をダウンロードできたらインストールする。別に困るようなことはないが、心配ならドキュメントでも読んだらいいと思う。で、インストールできたら適当に仮想マシンを作ってゲストOSをインストールするわけだが・・・。

ここで問題が発生。どのディストリビューションをインストールしようかな。前Debianを入れていたことがあったので、Debianを入れるのはすんなりできそうなのだが、せっかくなので別のディストリビューションを入れたい。で、ネットを回っていると、なんかCentOSを入れてる人が多いみたいなので、とりあえずCentOS5.6をインストールすることに決定である。

で、CentOSのISOをダウンロードしてきて、仮想マシンにセットして「いざセットアップ!」と思ったのだけど、仮想マシンのコンソールをJAWSが読まない。「グラフィック・グラフィック」じゃねえよ、あほが!!スクリプト入れたら読むんじゃねえの?

しょうがないのでスクリプトのマニュアルを読む。英語なので最初に読むのは意図的に避けたのだが、やっぱり読まなきゃだめか。で、どういうことが書いてあったかというと、

「VMWare Player」は通常でも100%アクセシブルなので、このスクリプトではフォーカスが当たったときにキーコマンドのガイドを読み上げるようにしています。

的なことが書いてあった。「VMWare Workstation」の方だと、なんかスクリプトでやってるらしい。後、いろいろ読むにはJAWSカーソルを使う必要がありますとか、そんなことも書いてあったような気がする。

だが、そういうけれど、ぜんぜん100%アクセシブルじゃねえんだけど・・・。いや、それは間違いか?確かに、VMWareのウインドーは100%アクセシブルだ。っていうか、ウインドーっていうか、VMWareから利用可能な機能はすべて操作できる感じである。一番肝心な仮想マシンのコンソールを読まなくても、100%アクセシブルなのか、疑問だ。

ここで行き詰まってしまった。これじゃインストールできない。困った。いやはや、困った。そして考えた。考えた結果、「点字ディスプレイ繋げばBRLTTYが使えるのでは?」と。

そういうわけで、やっぱりDebianで試してみることになった。CentOSのインストールでBRLTTYが使えるかどうか分からなかったし、今までのことで調べるきが無くなったので、結局Debianである。

あんまり仮想化技術には詳しくないので、ゲストOSのインストール時点からUSBコントローラをエミュレーションしてくれるのか不安だったのが、これがきちんとやってくれた。ALVA544とPCをUSB接続して仮想マシンを起動すると、おお、出てきた出てきた、点字が!!

でもまた問題発生。BRLTTYは反応するんだけど、「Screen not in text mode」とか表示されて操作できない。だから、俺はそんなにMじゃありません!

どうもこれは既知の問題らしく、すぐに解決した。DebianのISOイメージをセットして仮想マシンを起動すると「ピー」と本体からビープ音が鳴るので、キーボードから「brltty」と入力しエンターキーを押すと、正常にBRLTTYでインストーラを操作できるようになった。原因は、何かと何かが競合していることらしい。まぁ、あんまり関係ないので忘れた。

そして無事インストール完了。ただ、若干レスポンスが悪かったり、たまに無反応になることがあった。後から分かったのだが、ときどきUSBが切断されて復帰するというような現象が起こっているらしい。USBコントローラをエミュレーションしていることのオーバヘッドなのかもしれないが、実際のところはよく分からない。OSがインストールできて、環境を整えているときにも、度々点字ディスプレイが無反応になったかと思うと、USBを取り外したときのビープ音が聞こえてきて、すぐまた接続されたときのビープオ音が鳴るということがあった。

さて、とりあえずまたLINUXをいじれる。この、コマンドをひたすらたたいて環境を整えたり、テキストファイルを編集して設定をする感じがなんとも面白いね~。ただ、DHCPでIPアドレスを取得しているのに何故かものすごく変なIPアドレスになってるのが気になる。っていうか、どうして192.168.11.0のネットワークで192.168.160.128などというIPになるのか訳が分からん。これをなんとかしないと、SSHできないなあ・・・。