日本における9月13日は終了した。少なくとも、「名古屋で地震がある」という予言ははずれたわけだ。

世界的にはこれから2008年9月13日がスタートする地域もあるのだが、ここで取り上げてきた予言に関する地域の9.13はまもなく終了する。たぶんもう100万人規模の被害者を出す地震は起きないだろう。

今日のニュースを見ていたが、アメリカで列車の事故があったとか、爆弾テロでだれか死んだとか、台風の動きが遅くてたくさん雨がふったとか、世界的な大ニュースと言えるものはなかった。まぁ、9月12日の事件であるものも含まれてはいるのだが。

結局予言は当たらなかった。予言を信じる人には「1つぐらいはずれても、他に当たっているものがたくさんあるのだから、やはり予言者の力はすごいのだ」とおっしゃられる方もいるだろうが、その中には客観的にみるとこじつけにしか思えないものが多数存在すると思われるので、きちんと統計的に分析をしたうえでそう主張してほしい。そうすればこちらも納得できる。

第一ジュセリーノさんの予言がこの先的中するとすれば、隕石の衝突で地球は氷河期に入るのに、温暖化の影響で局地の氷が溶けて多くの国が沈む、ということになる。普通、温暖化の最中に氷河期がきたらつりあって気候は保たれる、と考えないか。科学的知見から、氷河期に入った場合の影響と温暖化の加速度合いを比較した結果、温暖化の影響が勝るというのなら理解できるが。だいたい予言者って根拠もないことをいうから意味が分からない。

ただ、今思ったが、予言とされるものに根拠が存在し、そのようになる経緯を説明できるとすれば、それは「先見性が高かった」ということになるわけで、根本的に予言とは別のものではないだろうか。「XX年に再び世界恐慌になるでしょう。何故ならYY年に世界的企業A社が倒産し・・・」というような予言があったとして、初めの予言を導き出すための根拠がさらに予言で成り立っているという状態は、予言を裏付けることにはならない。根拠となる予言を裏付ける根拠がないからだ。そして、多くの予言の根拠は予言なのである。そういう意味で、予言に根拠を求めようとするのは無意味なのかもしれない。

まぁ、これからも俺は予言がどのくらい当たるか頑張って観察していこうと思う。予言なんてないと思うが、たまに「科学では解決できないこともある」と思わせられる話を聞いたりするし、超常現象関係の話題は好きなので。

個人的には今年の年末、TVタックルでまた大予言特集をやってほしい。この先、「2012年人類滅亡説」が控えておりますので(笑)。お気づきだろうが、いろんな予言が存在していて、それらは矛盾することが多いのである。で、どの予言が正しいかという議論を、どれぐらい説得力のある根拠を以て説明できるかをみるのが、面白いのである。ある意味、娯楽を提供してくれてるんだから、予言者には感謝しないといけないかもしれない。