自民党の総裁選挙が今日告示された。5人が立候補し、NHKの夜のニュースでは、候補者が出演して思いを語っていた。合同の会見が2時からあったそうだが、あいにく見られなかった。

テレビに出て自分の政策について話をしたり、他の候補者と議論したり、各地を遊説してアピールするのはご苦労なことである。自民党の総裁は事実上日本の総理大臣である世の中だ、確かにこうした選挙活動をするのは当然だろう。

ところが大きな問題がある。自民党の総裁を決めるのは自民党員なのである。そこに国民の意思は全く反映されない。国会が総理大臣を指名する制度である以上、国民は直接総理大臣を選べないのだ。

アメリカのように大統領を国民の投票で選ぶのなら良い。大統領と議会がそれほど密接ではないので可能なのかもしれない。日本の総理大臣は議会の一部だから国民が選出に関われないのである。

日本に大統領を置くのはなかなか難しそうだが、国民が直接国のトップを選べる良い方法はないだろうか。・・・でも、今の日本じゃ、年に1回首相を選ぶ選挙をしなければならないから、今の制度でちょうどいいのかもしれない。残念。