気がつけば2017年も大晦日でアル。ちょっといろいろあって、実家に帰る予定がキャンセルされたり、不愉快なことが多い年末だったけれども。めげずにレーションについて書くことにしようと思う。

さて、今回紹介するのは以下のレーションである。

戦闘糧食II型 防災丸かじりミリメシセット

こちらも、自衛隊の「戦闘糧食II型」であるが、加熱しなくても食べられるタイプである。内容物はこんな感じ。

  • 主 食: パンの缶詰、イタリアンリゾット
  • おかず: 丸かじりチキン、炭焼きチキン、あぶり焼きチキン、ウインナー、コーンスープ
  • その他: バランスクッキー、ドライなっとう、保存水500ml
  • 食 器: スプーン1個

賞味期限は3年だそうであるが、例によって今回入手したものも、いつ製造されたものかが分からなかったので、食べられるものかどうか、よく分からない。なので、みなさんが食べるときは、どうにかして箱に書いてある製造日とか納入日を確認していただきたい。

さて、今回は加熱がいらないものの、立派な食事のように思える。実際に箱を開けてみると、レトルトのおかずみたいなのが、ぎっしりと入っている。セブンプレミアムで売ってるチキンとかハンバーグみたいな感じだ。ただ、スーパーのレトルトは湯煎などして食べると思うが、こちらの「丸かじりセット」の場合は、レトルトをそのまま開封して食べることができる。

試しに、確実に「ウインナー」と分かるものを食べてみた。味は、まあ、まずくないウインナーといった感じ。普通のおいしさを求めると20点ぐらいだけど、非常食ならば、こんなもんかな?という感じ。

他に、どれかチキンを食べてみたが、感想は似たようなものである。避難所で乾パンを食べるよりは良い。

あと、「パンの缶詰」を食べてみた。パンの缶詰なら普通に売ってる気もするが、私は食べたのが初めて。どことなく酸っぱくて、そう、レーズンが混じっているような・・・。腹は壊さなかったので腐ってたわけじゃないんだろうけど、これは、うーん、味の好き嫌いが分かれるかもしれない。

ちなみに、「丸かじりセット」には、スプーンは入っているが食器がない。リゾットとコーンスープの食べ方は研究が必要かもしれない。まあ、箱に書いてあるのかもしれないが、あいにく全盲には見えないので。

さて、加熱しないで良いため、特に調理手順を書くこともないのであるが。上記の内容物は1日分となっているが、特に食べるタイミングの指定がない。そのため、自分の好きなように食べていいようだ。救助を待ち続けるときなど、あまりエネルギーを使わないときは、1回に一つ食べるぐらいでもいいだろうし、ボランティアとして避難所内を駆け回る人は、一度に数個のレトルトを食べても良いだろう。「熱々セット」と違って、摂取量を自分でコントロールできるのは良いことだ。

あと、一応、保存水も入っているので、これも助かる。水はいくらあっても足りないと言うことはない。

これらのセットで主さは1.74kgだそうである。やっぱり軽い。災害時に、自宅で過ごす分には重さはあまり関係ないが、万が一逃げなければならなくなったときに、この軽さは魅力的だろう。もっとも、前回紹介した「熱々セット」も1.76kgとほぼ変わらないのであるが。

「戦闘糧食II型 防災丸かじりミリメシセット」については、正直、これぐらいしか書くことがない。ということは、開ければだいたい食べ方の想像がつくということで、非常時にはもってこいの防災食になるだろう。

ところで、「非常時の食事」としては、こちらが本物だろう・・・という商品がある。「救難食糧ER5食入 SOLAS条約準拠」というものだ。次はこれについて紹介したいと思う。