新しいタイプのタバコ「iQOS」使用レポート - 全盲向けの使い方も解説

※注意

本記事ではタバコに関する情報を取り扱っています。

未成年の喫煙は法令等で禁止されています。本記事の内容は成人の方を対象としています。法令等を遵守し、本記事の情報を参考にしてください。

はじめに

フィリップ・モリスが、新しいタイプのタバコ「iQOS(アイコス)」を9月1日から発売しています。従来の紙巻きタバコは火を付けて煙を吸引するのに対し、iQOSはタバコの葉っぱを加熱して吸引するタイプです。電子タバコをご存じの方はそれに近いようなものです。

公式iQOSサイト

葉っぱを燃やさないので、副流煙によるタールのリスクが軽減され、臭いも抑えられる一方、本物のタバコの葉っぱを使うのでニコチンを摂取することができるということで、周りに迷惑をかけずにタバコを楽しむ新しいスタイルとして売り出しているようです。

私は喫煙しますが、居酒屋やレストランなどに行ったときに吸うことがほとんどです。自宅では吸いません。自宅で吸うと煙たいし部屋が臭くなるのが理由ですが、自宅でお酒を飲んでいるときなど、ときどき喫煙したくなることもあるので、

  • 煙がほとんど出ない
  • においがほとんどしない

という点に興味を持って購入しました。以下では、全盲の方がiQOSを買ったときにすぐ使えるよう、形や使い方を交えながら、使用感をレポートしてみます。

まずはレビューサイトの参照を!

まず、写真入りでレビューを書いているブログがいくつかありますので、先にそちらを読んでみることをお勧めします。

【正直レビュー】9月1日より主要都市で発売開始となった加熱式タバコ「iQOS」を試してみた
加熱式タバコ「iQOS」を使用開始。買い方も使い方も難しいけど気に入った!
アイコス(IQOS)購入したのでレビューしてみる。(味や使い方) ~クラッシュオブクラン(クラクラ)攻略~初心者

購入に際しての注意点

上記のページを読んでいただければ分かりますが、iQOSのWebサイトに会員登録して、クーポンを取得すれば、4,600円オフで買えます。ただし、期間は10月31日まで。店舗によっては9月30日でクーポンの利用期間が終了している場合もありますので、クーポン発行の際は注意してください。私は近くのタバコ屋さんで買いましたが、コンビニでも買えます。

なお、発売当初は在庫があったようですが、今は予約販売しかやっていないそうです。私の場合、10月3日の土曜日に注文して、10月6日の火曜日に入荷しました。

あと、iQOSのサイトでは、スマートフォンのアプリでクーポンを発行することが推奨されていますが、iOSのiQOS.jpアプリは、iOS9.02環境で実行すると落ちてしまって使えないので、PCでWebサイトからクーポンを取得して、印刷したものを店舗に持って行くのが良いと想います。ただし、コンビニ等では店舗の端末でクーポンを発行する場合もあるようなので、十分に確認してください。クーポンは1回しか発行できないので、購入店舗の選択を間違えると残念な結果になります。

また、これは全盲ならでわの問題ですが、会員登録のときに年齢確認のために身分証画像をアップロードしなければなりません。ここでおかしな画像をアップロードしてしまうと、メールで「再登録のお願い」という連絡がきます。

私は適当にiPhoneで身分証の写真を撮影してアップしましたが、うまく撮れていなかったようで、再登録を求められました。でも具体的な手続きがメールに書かれていなかったので困ってしまいました。結果的には、新たな画像をメールに添付して送ればいいそうです。全盲の方が画像を作るときは、写真撮影ではなくて、スキャナーで取り込んだ方が確実でしょう。

パッケージ内容の説明

では、本体の説明をします。

箱を開封するといろいろ入っています。だいたい次のような感じです。名称は適当です。正式名称はカスタマーサポートとかに聞いてください。

バッテリーチャージャー

丸みを帯びた箱形のものです。iPhone6を一回り小さくして分厚くしたような形です。底面にはMicro USBの差し愚痴があります。細長い穴が空いている面になります。

Micro USBの差し愚痴を下にして持ったとき、一方の側面の下側に、ボタンが二つ並んでいます。下のボタンが電源ボタン、上のボタンが過熱洗浄ボタンです。電源ボタンを2秒ぐらい長押しすると電源が入り、電源を入れた状態で使います。加熱洗浄ボタンは、殺菌処理をするのに使うそうですが、ときどき使うボタンらしいです。詳しくはカスタマーサポートに聞いてください。

ボタンが付いている面の上側にも一つボタンがあります。これはトレイ開閉ボタンです。最初は本体表面にシールが張られていますが、シールをはがして開閉ボタンを押すと、ふたがパカっと開きます。するといかにもタバコが入りそうな穴があいています。ここに後で説明するパイプを入れて、パイプを充電します。

USBケーブルと電源アダプタ

箱の中には、Micro USBケーブルとコンセントに指すための電源アダプタも入っています。

バッテリーチャージャーを充電するときは、電源アダプタのUSBポートにケーブルを刺し、ケーブルの反対側をバッテリーチャージャーのMicro USBポートに指します。その上でコンセントに刺してください。

チャージャーのフル充電には90分かかります。満充電でタバコ20本(1箱分)が吸えるそうです。

なお、チャージャーの充電については、付属のUSBケーブルと電源アダプタを使わないと、うまく充電できないことがあるそうです。私は試してませんが、PCのUSBポートからだと給電が不十分だったりするのかもしれませんが、USBハブの問題かもしれません。とにかく、確実に充電したいときはコンセントを使ってください。

パイプ本体

いかにもタバコを吸うパイプのような細長いものが、iQOSの本体です。片側には穴が空いていて、ここにタバコの葉っぱを刺します。反対側には穴が空いていませんが、吸うときはこちらから水蒸気が出るそうです。

パイプ本体には楕円形のボタンがあります。これがパイプの電源です。使い方は後で説明します。

続いて、葉っぱの刺し口側は、実はスライドすることができます。パイプ本体の電源を上にして、側面を持ち、刺し口を引っ張ってみるとスライドできるはずです。ちょっとスライドすると、あるところで止まりますが、さらにスライドさせると刺し口が外れます。この仕組みも後で説明します。

クリーナー

プラスチックっぽい丸い容器のようなものも入っています。これはクリーナーです。iQOSでは、パイプ本体にタバコの葉っぱの残骸が残ってしまうことがあるらしく、1箱ぐらい吸ったらこのクリーナーで掃除をしてやる必要があります。

クリーナーは二つに分離できます。キャップのようになっているのが触れば分かりますので、ひねってみてください。二つに分かれます。

クリーナーを分離すると、長さが長めで内側に棒がささっているパーツと、短いパーツになると想います。

長くて棒の付いている方は、パイプ本体のクリーニングに使用します。短い方は、パイプ本体の刺し口を外して、その外れた方のクリーニングに使います。

どちらのクリーナーにも内側にブラシが付いています。このブラシ部分を、パイプ本体の穴に向けてかぶせ、くるくると回転させることでクリーニングを行います。数回回したら、ゴミ箱などの上でとんとんとはたけば、残骸が落ちてきれいになるらしいです。これはまだやってないので、本当かどうかは分かりません。

以上がパッケージの説明です。

iQOSの吸い方

さて、そろそろタバコを吸ってみましょう。

初めにバッテリーチャージャーを充電してください。一応90分でフル充電できますが、とりあえず充電中でも使えますので、初めはコンセントに刺しっぱなしでもOKです。

タバコを吸う前に、バッテリーチャージャーにパイプ本体を刺して、パイプ本体を充電する必要があります。

バッテリーチャージャーの開閉ボタンを押して、ふたを開きます。続いて、タバコが刺せそうな穴にパイプ本体を刺します。

このときの向きですが、以下のようにします。

  1. パイプ本体の水蒸気が出る側を下にします。逆にいうと、タバコを刺す穴が上にくるようにしてバッテリーチャージャーに装着します。
  2. パイプ本体の電源ボタンと、バッテリーチャージャーの開閉ボタンが同じ方向になるように刺します。他の向きにしてしまうと入らないので、無理矢理つっこまないでください。

パイプ本体をバッテリーチャージャーに装着してから、6分ぐらい待ちます。ごめんなさい、このときの待ち時間はあまりよく覚えていません。前述のブログにパイプの充電時間が書いてあるかも。

時間が経ったらパイプ本体の充電が完了して、まず第1段階終了。

では、いよいよタバコを刺します。

iQOSに刺すタバコの葉っぱは、ヒートスティックという名前です。現在は4種類のフレーバーがあります。

ヒートスティックの箱を開けると、普通のタバコを短くしたようなものが入っています。葉っぱの部分とフィルターの部分が、普通の紙巻きタバコ同様についていますから、触れば分かります。余談ですが、ホープを思い出しました。あまり好きじゃなかったですけど。

で、ヒートスティックを取り出し、パイプ本体もバッテリーチャージャーから抜いておきます。

次にパイプ本体にヒートスティックの葉っぱ部分を刺します。そのまままっすぐ刺してください。くれぐれもねじったりしないこと。ちょっと入りにくいと感じたら、一度完全に刺し口から抜いて、向きを調整してから再度まっすぐ刺し直してください。それでも刺しにくいときはクリーニングしてください。

きちんと刺さると、ちょうど葉っぱの部分が収まって、フィルターがむき出しになるような形になります。

まだタバコは吸えません。

ヒートスティックを刺したら、今度はパイプ本体の電源ボタンを2秒ほど長押しします。するとパイプ本体の電源が入り、ヒートスティックの加熱が始まります。

加熱し始めてからだいたい20秒ぐらいでタバコが吸える状態になります。ほのかにいぶしたような香りがしてきたら加熱は始まっています。

だいたい20秒ぐらい経ったら、フィルターを加えて一口吸ってみてください。ほのかに唇に熱が伝わってきて、肺にぐっとくる感じがすれば、吸える状態になっています。タバコを楽しんでください。

ちなみに、正式には、パイプ本体の電源を入れるとランプが点滅し始め、点灯に変わったら吸える状態になったことを示します。でも全盲だとランプの状態は分かりませんので、だいたい20秒数えてください。

吸える状態になってから、6分経過するか、または14回吸うとパイプの電源が切れて吸えなくなります。これはソフトウェアで制御しているらしいです。

これも正式には、5分30秒経過した時点か、または12回吸った時点で、ランプがオレンジ色に変わるので、見えていればそれで判断することになります。でも全盲にはそんなの分かりませんから、几帳面な人は、タイマーで6分計るか、吸った回吸うを数えてください。

ちなみに、吸えなくなったことは、吸ってみれば分かります。普通のタバコもそうですが、一度火が消えてしまったタバコを吸ってみると、あほみたいにまずくなりますが、そういう味になります。なので、カウントしなくても、まあ、「まずくなったら終わり」というぐらいのアバウトな感じでも良いかと想います。実際、お酒を飲んで酔っ払っているときは、いちいち時間も回数も考えるのは面倒です。

吸い終わったら、パイプ本体の刺し口のところをスライドさせてから、ヒートスティックを抜きます。このとき、必ず刺し口をスライドさせてください。そうしないと、ヒートスティックがぼろぼろになって残骸がパイプに詰まります。また、完全に刺し口を外す必要はなく、止まるところで止めて、すーっとヒートスティックを抜けばOKです。

使い終わったヒートスティックは、そのままゴミ箱に捨てて問題ありません。ただ、だいぶ熱くなっているので、私はちょっと心配なのですが・・・。とりあえず、可燃ゴミになるということですが、心配ならちょっと冷ましてから捨てるか、水などにつけてから捨てれば安心ではないでしょうか。まあ、実際、そういう気遣いはいらないみたいです。少なくともうちのゴミ箱は燃えてないので。

感想

長くてすみませんでした。一通り使い方の説明が終わったので、私の感想を書いてみます。

正直、おいしくないです。フィリップ・モリスだけに、ヒートスティックはマールボロがベースとのことですが、まあ、マルボロと言えばマルボロだけど、劣化したマルボロみたいな感じです。まあ、「味が薄い」というのが近い表現かもしれません。また、煙量感がないので、物足りなさはあります。

ただ、これは慣れれば問題にならないかもしれません。ビールに例えると、iQOSは第3のビールみたいなものです。どうしても味に納得できなければしかたないですが、私は我慢できるレベルだと想います。おそらく、1週間もすれば違和感が無くなりそうな感じです。

まあ、でも、おいしくはないですね。しかしながら、普段レギュラーのタバコを吸っている人も、iQOSのメンソールなら、まだましかもしれないです。

吸った感触

本物のタバコの葉っぱを使うだけあって、一応タバコを吸っている気分にはなれます。

肺に煙が入ってくる感じもありますし、ニコチンが染み渡る感じもします。マルボロライト(8ミリ)とかラッキーストライク(12ミリ)を吸うことが多い私ですが、ニコチン摂取の面では良い感じに思えます。ただ、普段1ミリのように軽いタバコを吸っている人にはちょっと重いかも。

ちなみに、4,5年前に、電子タバコを買ってみたことがありました。それはオレンジフレーバーの香りで、タバコを吸うというよりは、吸っているふりをするためのものでした。それに比べれば、よっぽどiQOSはタバコらしい製品です。

臭い

「臭いはほとんどない」という風にいろいろなところで書かれていますが、正直、臭いはします。

普通のタバコのように煙たくてすごい臭いではありませんが、タバコの葉っぱをいぶしているというような臭いがします。部屋に臭いも残ります。呼気にはあまり臭いは無いように想いましたが、手には臭いが付きます。

ただ、これは許容範囲かなというレベルです。換気すればすぐに臭いは消えますし、空気清浄機が稼働している部屋ならそんなに気にならないかもしれません。洗濯物にも臭いは付きません(まあ、あまりに大量に吸うと分かりませんが)。個人的には、料理したり、魚を焼いたりするときの方が臭いはきついと想います。

しかしながら、タバコ臭と言えばタバコ臭なので、タバコが嫌いな人にとってはちょっと耐えられないかもしれないです。が、飲食店などでは、実際気にならないかもしれません。部屋の広さと臭いの拡散具合の問題かと想います。

臭いについては、タバコ屋さんで試飲したときは全く気になりませんでしたが、葉っぱを加熱しているのでどうしても少し臭ってしまうのでしょう。

ちなみに、吸っているとき、水蒸気が出ます。見た目は煙のように見えるそうですが、水蒸気には臭いが無いように想います。臭いの元は、ヒートスティックと、パイプ本体ですね。

持ち方

チョキではさんで持つのはぎりぎりOKです。くわえタバコはできないです。

注意点としては、パイプ本体がだいぶ熱くなるので、持つ部分は、電源ボタンよりも先の方がいいでしょう。フィルターに近い部分は割と熱いので、気をつけた方がいいです。

チョキだと厳しい場合は、親指を添えて3本指で持つとちょっとは楽です。

総合評価

ヘビースモーカーにとってはちょっと物足りない製品かもしれませんが、私のように、外でときどき吸うぐらいの人にとっては満足できるものだと想います。

ただし、現在はクーポンを使って比較的安価に買えますが、クーポンが使えなくなると本体だけで1万円近い値段になります。その値段で買うかどうかと言われると、ちょっと迷ってしまうかも。

また、ヒートスティックは1箱460円ですから、普通のタバコと値段はほとんど一緒です。ライターなどのコストが掛からないのでランニングコストは云々・・・という記述も見かけましたが、イニシャルコストが100円ライター100本分と考えると、大したコストメリットはありません。

でも、灰皿はいりませんし、通常のタバコに比べると周りへの迷惑も少ないと想われるので、今後マーケットが広がって、iQOSを吸う人が増えれば、喫煙の不自由さも少しは解消されるかもしれないなあという期待はできる製品だと想います。

私は吸わないなら吸わないで我慢できる人間ですが、喫煙者の友人と食事するとき、喫煙席がある店を探すのがすごく大変なので、できれば、禁煙席でもiQOSが吸えるお店が増えたらいいなあと想っています。まあ、でも、前述のように臭いとかは全くしないわけではないので、現状、iQOSであっても、公共の場では喫煙OKな場所で吸う方があるべき論だとは想います。

そんなわけで、「けむたいのはいやだけど、たまにはタバコ吸いたいよ~!」という人にとっては良い製品ではないでしょうか。


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