コンピュータ関係 一覧

久しぶりに更新するのに、こんな重苦しい話題で恐縮ですが。先に言っておくと、これはつまらない主張であるかもしれないし、おそらく長い。コンピュータとか仕事に興味がない人は読まない方がいいと思う。


仕事柄、最近はIT業界の動向についての話題を目にすることが多くなった。その中で際立っているテーマが「クラウドコンピューティング」である。昨年アメリカを発端とする世界的な景気の後退が起こり、今後しばらくはその状態が続くと見込まれている。そんな中で、クラウドコンピューティングが非常に注目を集めている。

クラウドコンピューティングが何かということは、ちょっと検索するだけで様々な情報が出てくるので言及することはしないが、話の見通しを良くするために簡潔に説明しておこう。多少誤っているかもしれないが簡単にいうと、クラウドコンピューティングとは、ITをネットワークを通じて利用する形態のことである。平たくいうと、インターネット上で提供されているサービスとしてのソフトウェア(SaaS)や開発環境(PaaS)をひっくるめた名称である。考え方としては以前からも存在していたが、2006年(だったと思う)に、GoogleのCEOが「クラウド」というキーワードを発したことで再度注目されるようになった。

もう少し技術的にいえば、WWWブラウザだけでデータ管理やシステム開発などを行うことができるようなサービスをイメージすればよいだろう。つまり、今まではPCにソフトウェアをインストールして使っていたものが、事業者と契約するだけでインターネットを介して使えるようになる、とも言える。

さて、俺が考えたいのは、「クラウドコンピューティングは視覚障害者のコンピュータ利用をどう変えていくのか」ということだ。

クラウドコンピューティングは、上述したように不況の今、企業にとっては注目度の高いITの形態である。というのも、書記費用を抑えられたり、運用コストを削減できたりといったメリットがあるからである(ただし、一概にそうは言えない)。すなわち、今後企業でクラウドコンピューティングを導入する傾向が高まっていくことを示唆している。

ネットワーク上をデータが飛び交うため、クラウドコンピューティングはセキュリティ面での課題をかかえているが、それを考慮しても、一般的にはすばらしい概念と考えてよい。ところが、あくまでこれは一般的にということであって、視覚障害者に的をしぼってみると、逆にセキュリティ以前の問題を考えなければならないという問題に変わってしまう。それはクラウドコンピューティングを支える技術に起因するものである。

普通、クラウドで提供されるサービスというのは、ブラウザ上でOSにインストールされたアプリケーションと同様の操作性を実現している。その根底にある技術は、Ajax、Adobe社のフラッシュ、そして、フラッシュと対抗する位置にあるマイクロソフト社のシルバーライトなどである。一般の人は、よくできたサービスであれば、(技術的に長けた人を除いて)そう差異を気にせずにこれらの技術を利用できる。しかし、スクリーンリーダーを用いているユーザーにとってはそうもいかない。端的に言えば、アクセシビリティの問題が非常にやっかいなのである。

ここで、まずは現在広く利用されているWindows上で動くアプリケーションについて考えてみたい。スクリーンリーダーのメーカーは、普及したWindowsで利用できるスクリーンリーダーを努力して開発してきた。その結果、今ではずいぶんとWindowsをスクリーンリーダーで利用しやすくなった。この状況は、Windows標準のAPIを利用して作られたアプリケーションについては、そのAPIをうまく読み上げることのできるフレームワークがあればスクリーンリーダーで読み上げ可能である、ということが要因となっているはずである。Windows標準でないアプリケーションに対しても、昨今の状況を加味して、スクリーンリーダーメーカーと、標準的でないAPIを使ったアプリケーションを製作しているベンダーが協力して、徐々にスクリーンリーダーで使えるアプリケーションを増やしてきたという歴史もある。だが、突き詰めて考えれば、これはあくまでWindowsという限定的なプラットホームで動くスクリーンリーダーを作ってきたということに他ならない。

ところが、クラウドコンピューティングの根底技術にある技術(あるいは、Web2.0の潮流の中現れたリッチクライアントやRIAとも言える)は、必ずしも1つのプラットホームというわけではない。前述のようにAjax、フラッシュ、シルバーライトなど、動的なウェブページを生成できる技術が、それぞれのベンダーの思惑の上で市場シェア競争を展開しているのである。

当然、現在の風潮として、アクセシビリティを確保するためのインターフェースはこれらの技術にも存在している。が、それぞれの技術でカバーできるアクセシビリティも違えば、実装の面でも異なるものだ。MSAAのように、Windowsという1つのプラットホーム上で提供される支援技術とは少し事情が違う。

そして、一番の問題なのは、開発者が、それらアクセシビリティ機能を意図して作らなければ、スクリーンリーダーにとってアクセシブルなコンテンツを作ることが難しい、という点である。ただし、これはWindowsに限っても当てはまることではあるが。

ただ、スクリーンリーダー側からの支店でみると、Windowsの場合、Windowsの標準APIに対応すれば、それに準拠したアプリケーションには基本的に対応できた。しかしながら、Web上で使われているフラッシュやシルバーライトなどについては、それぞれの技術ごとに各API(というよりは技術標準のコントロールといった方が適切かもしれない)に対応する必要がある。つまり、フラッシュに対応したからといって、シルバーライトやAjaxも使えるようになる、ということではないのだ。

結局、存在する技術の間で標準化されたインターフェースがない限り、スクリーンリーダーとしては各技術に対応するしかない。それはWindowsの標準インターフェースに対応することより労力を必要とするであろう。これが、クラウドコンピューティング時代に視覚障害者、とりわけスクリーンリーダーのユーざーが直面する問題の根本的な原因であると、俺は考えている。くどくなってしまうが、見た目には同じようなツリービューだったりダイアログであっても、使われている技術体系が異なる以上、スクリーンリーダーは個々の技術に対応しなければならないのである。それは、各技術がそれぞれにアクセシビリティ機能を持っていたとしてもである。それらのインターフェースが統一されていなければ、結局個々のアクセシビリティ機能にスクリーンリーダーが対応していなければならない。

最も、基本的な部分ではそれが達成されている。Web標準、つまりW3Cのガイドラインに沿った形で情報を提供すれば、たいていのものはスクリーンリーダーでも読み上げることは可能だろう。

そして、上記のような問題を解決するために、最近勧告になった、W3CのWCAG2.0、加えて(まだドラフトだが)WAI-ARIAといったガイドラインに沿って、各技術がアクセシビリティのためのインターフェースを実装してくれれば、表面上の問題は解決すると期待できる(WAI-ARIAについてはスクリーンリーダー側の対応が必須である)。

一通り技術的なことに言及したところで、利用者としての立場を述べたいと思う。正直なところ、技術にそれほど精通していない人にとって、上記の議論はどうでもいいことである。いや、個人的にはそういうことに積極的に関わって欲しいと思うが、スクリーンリーダーのユーざーには決してそんな人は多くないというのが実情だろう。そこで問題となるのが、今のWindowsアプリケーションと同様のレベルで、クラウド上のシステムを利用できる程度に技術水準が向上するまで、テクノロジーに詳しくない人はどうしたらよいのだろうか、ということなのである。

2014年にはクラウドコンピューティングの市場は1,400億円になるとの予測がある。その中で、企業で働くスクリーンリーダーユーざー(ほぼ全盲であろう)がこの問題に直面することは避けられないであろう。だいたい、マイクロソフトのオフィス製品を使うのにも一苦労なスクリーンリーダーユーざーが、果たしてもっと悪い状況のクラウド環境でやっていけるのだろうか。

これは自分の身を考えても不安なことであるが、逆にそれを克服できるソリューションがあれば、(市場はきわめて小さいが)ビジネスとして切り開くことができるということではないか。技術的課題はとっても多いが・・・。

と、取りとめもなくいろいろ書いたが、結局俺は何をいいたかったのだろう。だいぶ酒が回ってきて、だんだん意味が分からなくなってきた。が、要するに俺はそういう分野に関わりたいのである。受託開発を主にやってる会社に入社したものの、ぜんぜん仕事がなくて、最近気分が落ち込み気味で、そういう中でいろいろ考えて出た結論が「やっぱり全全盲は全盲のためにできることを模索することがいいんじゃないのか。逆にそういうフィールドであれば多少は活躍できるんじゃないか。」ということだった、なんていうことが、こう、いろいろ俺に書かせてしまったんだ、きっと。

だからね、俺はいずれそういう路にいくよ。だからもっと勉強します、楽しんで。

「iPod Nano」の一番新しいやつを買ってしまった。というのも、とあるメーリングリスト上で「新しい iPod Nano はメニューとか曲名を音声でしゃべる」という投稿があったので。

で、昨日TomG氏にその話をしたところ、かなり興味を持ったようで、二人でいろいろと調べていたわけだ。そうすると、 Enabling Spoken Menus on iPod nano (4th generation) という情報を見つけた。このページの要点をまとめると、

  • 第4世代 iPod Nano はメニューとか曲名とかアーティスト名を読み上げる。
  • 読み上げは、iTunesで同機するときに、PCの音声エンジンを使って作成される。

という感じ。で、簡単な手順も書いてあった。iTunesで「音声メニューを使用する」みたいなチェックボックスをオンにしてから同機すればいいらしい。

で、これはいいぞとばかり、ついビックカメラに足を運んでしまったわけだ。金曜日に発売して、すぐ売り切れてしまったのだが、今日やっと入荷したらしい。まだ発売して2日しか経ってないのに既に売り切れていたんですか。しかも2回目の入荷分も、既にブルーとグリーンの色は売り切れ、俺が買おうとしたイエローも直前に売り切れたらしい。

しかたないので、オレンジの16GBモデルを買ってきた。本当はブルーがよかったけど売り切れたんじゃしかたない。

そして使ってみた感想。結果的には素晴らしい成果であった。が苦労もひとしおであった。

まず、買ったばかりの状態では言語選択をしなければならないようだ。ここでつまずいた。というか、初めは言語選択をしなければならないことが分からず、この画面は適当にいじってしまったのだ。これにより、俺はスウェーデン語を選んでしまったことが後に判明する。

で、とりあえずiTunesで同機。わけが分からんがiTunesを頑張って使う。上の情報ソースに書いてあったように頑張ってやった。

すると同機するとき「音声エンジンを変更してください。iPodの言語はスウェーデン語に設定されているため、スウェーデン語に対応した音声エンジンを選択することを推奨します」という趣旨のメッセージが表示された。なんと!英語でもにほんご日本語でもなくスウェーデン語かよ!!ごめんなさい☆

そういうわけで俺はなんとか言語設定を変更しなきゃならん。

とりあえずウェブで 「iPodを向上出荷時の設定に戻す」方法 を調べ、Nanoを初期化してみた。

すると本体の方では言語選択が表示されたようだ。なんか、「language」とかしゃべりやがった。

そこでそのまま真ん中の決定ボタンを2,3回押す。これでたぶん言語選択は終わった。

実はこの状態ではおそらく英語が選ばれる。とにかく、日本語化英語になってればこのあとなんとかなるだろう。

そこで英語エンジンを設定してiTunesで同機させてみると、おお、英語をしゃべったよ、iPod Nanoが。英語の曲名とかアーティスト名を読んでいるし、メニューも英語で読んでいる。これは素晴らしくないか?

で、TomG氏と話しながら言語設定を探して適当に設定したら、なんと、言語が日本語になったよ!偶然だけど、たぶんこれは毎日の俺の行いが良いからだろう。

そういうわけで俺のiPodはメニューも日本語になった。後で分かったが、次のように操作すれば、とりあえず言語設定を日本語にできるらしい。MLに投稿した文章をそのまま貼り付けなので文体が違うけれど気にしないように。

  1. ひとまず言語設定を終えたら、カーソルの上キーを押します。すると設定が現れるのではないかと思います。たぶん再生中でも停止中でも設定が現れるはずです。
  2. 次にカーソルを左方向になぞり、「ピ」「ピ」とビープ音が鳴らなくなるまで操作します。
  3. そこからカーソルを右になぞり、「ピ」というビープ音が5回鳴ったら決定ボタンを押します。
  4. 2.と同じ操作をします。
  5. そこからカーソルを右になぞり、「ピ」というビープ音が6回鳴ったら決定ボタンを押します。
  6. 2.と同じ操作をします。
  7. そこからカーソルを右になぞり、「ピ」というビープ音が2回鳴ったら決定ボタンを押します。
  8. 上キーを何度か押してください。おそらく設定メニューに戻ります。

言語を英語にしたければ、たぶん6.の後に決定ボタンを押して8.の操作をすればいいのではないかと思われる。

そういうわけで、とりあえず iPod Nano が日本語をしゃべっております。

もっと慣れてきたら、体系化された形で使用方法をまとめようと思います。

Dropbox

Dropboxというサービスが始まったと、友人のメッセンジャーのムードメッセージで知った。「それって何?」といきなり聞くのも何なのでとりあえず検索。

@ITの記事が見つかった。これは素晴らしい。こういうサービスが欲しかった。

古今東西オンラインストレージはいろいろある。けれども、容量が少なかったり利用料が高かったりで、積極的に使いたいものはあまりなかった。ところが、Dropboxは2GBの無料サービスと50GBの有料サービスがある。しかも年額$99だって。安い。

インターフェースもなかなか良くて、クライアントをインストールすればローカルのフォルダのようにストレージにアクセスできる。ウェブインターフェースも用意されており、ファイルのバージョン管理ができるようだ。つまり、変更したファイルを前の状態に戻したりできるということ。

記事を読んでみてコンセプトにも非常に感銘できるプロジェクトだと思った。RSYNCの便利さはよく知っていたし、バージョン管理ができることは便利なことだろうとも思うし。

さて、とりあえずトップページに行ってサインアップしようと思ったのだが、どこからサインアップするのかよく分からない。というかそれらしいところが見あたらない。なので、Windows用のクライアントを落としてインストールしてみた。

するとインストール直後に、新しく登録するか、持っているアカウントを使うかを選ぶラジオボタンが出てくる。ここでnewなんちゃらを選んでnextを押せばいい。

問題は次なのだ。ここには First_name や Last_name、emailなどを入力するダイアログが出ているのだが、そのままではうまくタブキーで移動できないため、ウインドウ内を適当にマウスクリックする。するとタブキーで移動できるようになる。そうしたら必要な情報を入れてnextすればいい。

そこからは詳しく覚えていないが、introductionが表示されるので、見たければ見ればいいし、見たくなければskipすればいいと思う。

で、適当にfinishとか押せば勝手にフォルダが開いてきて、Dropboxのストレージが利用できるようになる。標準ではマイドキュメントに "my dropbox" という名前のフォルダができて、その中にファイルを保存しておけばいい。このアクセス用フォルダは変更もできる。また、システムトレイのDropboxのアイコンを左クリックしても、このフォルダが開いてくる。

では何かコピーしてみるか。とりあえず手元にあった30MBほどの音声ファイルをコピーしてみる。すると、見かけ上のコピーはすぐに終わった。けれど、実際にはローカルに変更が加わるとサーバと同機する作業が始まる。従って、数分待たないと実際のコピーは終了しないことになる。同機作業はバックグラウンドで行われるが、PCへの負担もネット回線への負担もほとんど感じない。というか、ネット回線については、サーバが外国にあるせいだろう、数十KB/sしかアップロード速度が出ないので、この30MBほどのファイルをコピーするのに15分かかった。

同機中か同機済みかどうかはファイルのアイコンで分かるようになっているらしいのだが、こればかりは俺たちにはどうしようもない。ただ、システムトレイのアイコンを右クリックすると現れるメニューの中に、「upload xxKB/s, yy minutes left」のような項目が出てくるので、現在同機中かどうかは確認できる。同機作業が行われていないときには「up to date」という表示に替わるので、同機が終了したかどうかも確認できる。

また同じメニューの中に「Web interface xx% of 2.0GB used」などと表示されている項目もあるため、どのくらいのスペースを使っているかがすぐ分かる。

というわけで、しばらく使ってみて問題なければ、有料サービスを契約してバックアップストレージにしよう。

DBの正規化

データベース設計において正規化は重要なプロセスである、とFEの試験勉強をしているときに本で読んだ。だが、今回サークルでシステム開発をするに当たって考えたデータベースは、ぜんぜん正規化されていないものであった。けれど、とりあえずプロトタイプを作ってイメージを確認したかったので、見なかったふりをしていたのである。

しかし、O/Rマッピングツールの必要性に迫られてきたのでそのモジュールの勉強中、リレーションシップの設定のところで困ってしまった。データベースを正規化していなかったものだから、うまくO/Rマッピングツールでリレーションシップを定義できなかったんである。

それで、データベースの正規化が重要であるとやっと痛感できたので、これからやろうかなと思っている。あぁめんどくさい。だれかこういう話ができると人いませんかね。

最近、所属しているサークルでまたシステム開発を始めることになった。2005年の夏に初めてシステムを開発し、2006年3月に大幅な改修作業を行った。それに引き続き、今回が3回目の作業になる。

せっかくなので気に入らないところをいろいろ変更することにした。

その1つはテンプレートを使えるようにすること。ウェブベースのシステムなのだが、これまで表示部分のHTMLもプログラム内に埋め込んでいたため、だんだんプログラムをみるのがいやになってくることがあった。しかし、最近PerlにTemplate-Toolkitなるモジュールがあることを知り、使用するサーバにもインストールされていたので、これを使って表示部分とプログラム部分を独立させることにした。

次にデータ管理にSQLデータベースを使うこと。データの格納にはCSVを使っていたが、データベースを使った方が速そうだし、データレベルの処理を考えるのがすこぶる面倒なので。RDBを使えば排他制御とかトランザクション処理の機能もDBに任せられるので、俺はMySQLを使いたくてたまらなかったのである。

それから、不十分だった管理者機能の実装とか、その他改良したい点は山ほどあった。

しかし、これが一筋縄ではいかなかったのである。

まず文字コードでつまづいた。現在諸般の事情でプログラムは全てShift_Jisコードで書いている。理由を説明していると長くなるので省略するが、もともとShift_JisでPerlを書くのには問題があったので、これをやめようと思ったのだ。

そして、MySQLを使い始めるということだし、最近はやっぱUTF-8だろうと思ってUTF-8でプログラムを書くことにした。ところが、俺が使っているエディタ(PC-Talker付属のMyEdit)で、文字コードUTF-8にして保存したPerlプログラムが、運用予定のサーバで動かない。CGIWrapのエラーが吐かれている。おかしい。同じスクリプトをEUC-JPで書いたら動くのに。なんでだ。

この問題を解決するために検索してみると、同じことで悩んでいる人を発見した。しかし、その人は別のエディタを使ったら治ったとのこと。「そうなのか」と思って俺も別のエディタを使ってみたら、おお、動いたよ。UTF-8でPerl動いたよ。秀丸は良いエディタだ。

この際だから言わせてもらうが、MyEditはショボ過ぎる。タブキーを押したときに、タブ文字ではなくスペースを入れる機能がないし、UTF-8での保存も怪しい。しかも、このエディタの文字コード自動選択は役に立たない。「文字コード:自動選択」でファイルを読み込んだとき、Shift_Jis以外の文字コードのファイルをうまく読み込めた試しがない。そういうわけで、近いうちにMyEditは捨てるかもしれない。

文字コード問題は解決したと思いきや、今度はPerlのTemplateモジュールが使えない。スクリプトもテンプレートもUTF-8で書くと、出力したときに化ける。これはUTF-8で開いたファイルハンドルを渡せば問題は解決するようなのだが、面倒だ。ああ、モジュール化すりゃいいか。暇なときにやろう。

そういうわけで、結局開発はEUC-JPでやることに決定した。が、気が向いたらUTF-8でやる。

次の問題として「テンプレートをXHTMLで書きたいのだが・・・」ということがあった。

最初はHTML4.01のstrictで書こうと思った。でもぶっちゃけHTMLの文法がよく分からんので、 「簡易版の文法チェッカー」 で俺の書いたHTMLをチェックした。そうしたら-217点だと。俺は1からHTMLを勉強し直した方が良いようである。

エラーの解説をみてみると、どうも <br />のように終了タグを持たない要素は <... /> で閉じなければならないというのは、XHTMLの文法であることが判明した。なんだよ!せっかく面倒だなあと思いつつ/をたくさん書いたというのに。

そういうわけで、どうせなら流れに乗り遅れないようにXHTMLでテンプレートを作ろうと思ったわけである。

上記の文法チェッカーでさんざんエラーをくらいながら、ようやく99点のところまでこぎつけた。100点満点中99点である。残りの1点は、HTTPヘッダのメディアタイプに "text/html" を指定していることだった。

そこで、XHTML1.1では "application/xhtml+xml" というメディアタイプを指定するのが推奨されているとの記述があったので、プログラムでそのようなHTTPヘッダを吐くようにした。すると、このCGIをブラウザがダウンロードしようとするじゃないか!!おいおい!

困ってしまった。せっかくXHTMLで書いたのに。IE7でもホームページ・リーダー3.02でもネットリーダーでもだめだった。

そこでまたもや検索してみると、 こんなページ を発見した。なんと!やはりビル・ゲイツのせいか。おそるおそるFirefoxでアクセスしてみると、おお、ページを表示できました~!(パチパチ)おそらく、HPRもネットリーダーもIEのエンジンを使っているから同じ結果になったのだろう。俺、これからFirefox使おうかな。

というわけで、IE系のブラウザを使わなければ万事OKなのだが、あいにくそういうわけにもいかないので、結局メディアタイプには "text/html" を指定することにおちついた。

とまあ、いろいろと実装上の苦労があるわけで・・・。まぁ、勉強にもなるし良い暇つぶしなのでOKということで。

俺は今猛烈に腹立たしいのである。 Windows Vista というOSは、なぜにこんなにもユーザーを馬鹿にしているのだろうか。


事の発端は昨日。 Windows XP がインストールされたサブマシンが壊れたのである。理由は分からないが音声が出ない。ローカルでログインしてもリモートからログインしても音声が全く出ない。こんな状態じゃどうしようもないのでリカバリーすることになったのである。

と、せっかくだからBLPCの研修でVistaを使うんだからサブマシンをVistaにしようと思った。しかしDVDドライブがないので断念。だがVistaはいずれ検証のために使用しなければならないので、ついでだからメインのPCにVistaを入れることにしたのである。

サブマシンにXPを入れるのはうまくいった。おう数十回繰り返したことなのでかなりスムーズである。

Vistaについては、ウェブにおっこちていた応答ファイル(最初のログオン時にパスワードが不要なタイプ)を使って自動インストールした。で、まあきっとうまくいった。

Vistaのインストールされたメインマシンを数時間かけてアップデートしたり、アプリケーションのインストールを済ませた後、ふと変な画面が出ていることに気がついた。「システム準備ツール」とかいうものである。なんだかよく分からないし、邪魔だったので適当にOKボタンをクリックしたのだ。

するとしばらく作業した後再起動した。再起動したきり軌道してこない。何度起動しなおしてもWindowsが立ち上がらない。なめとんのか!何時間もかけてやっとそれなりに使えるレベルに戻ったのに・・・。

ちなみにインストールを始めたのが午後3時、起動しなくなったのが午前0時。完全に人をなめている、明日学校だからもう直せないじゃないか。


そして本日。学校から帰ってきて早速リカバリーしなおす。今度はログオンするときパスワードが必要なバージョンの応答ファイルでインストール。うまくいった。変な「システム準備ツール」も表示されていない。

同じようにだいたいの環境を整えたころ、コントロールパネルのシステムを開いてバージョンを確認すると、なんかSP1の表示がない。確か俺はSP1適用済みのVistaを買ったはずなのだが・・・。

友人に聞くと、SP1が当たっていればちゃんとSP1と表示されるらしい。しかも、俺の場合WindowsアップデートにもSP1が表示される。なんか詐欺にあった気分だ。

しょうがないのでとりあえずSP1を当てることにした。で、再移動してきてパスワードを求められたのでアップデートできたのかと思ったら、

「重大な問題が発生したため、1分後に自動的に再起動します。作業中のデータを直ちに保存してください。」

というメッセージが表示される。なんじゃこりゃ。まさか失敗したんじゃ?・・・ウイルスソフトなんて入れなきゃよかったとちょっと後悔。前にもXPのSP2を当てたらPCが軌道しなくなったことがあって、そのときNortonを入れてたからそれが原因だろう、という結論に達したはずだったのだが・・・。

このうざいエラーメッセージ、1回だけかと思ったら、ログオンする度に出現して、そのつど再起動しやがる。すいません、僕PC使えないんですけど・・・。

作業を始めたのが午後6時、うざいエラーメッセージが出たのは午前0時。くしくも昨日と同じ時間ではないか。運命を感じる。


そういうわけで、2日で3回目のリカバリー中で、俺はすごくいらいらしている。ほんと、マイクロソフト倒産すればいいのに。

これは何かうまいものでも食うか、物欲を成就させるかしないとむかついてしょうがない。あ~!勝手にリカバリーしてやがれ。俺は寝る。

XREAのSPAMフィルタとカスタムフィルタを組み合わせると、なかなか精度の高い振り分けが可能になったので、うちで動かしていたメールサーバ件ファイルサーバを止めて、迷惑メール判定は全部XREAに任せることにした。

別にサーバを動かしておいてもいいのだが、次のような理由のため、止めることになったのである。

  1. 最近暑くなってきたのでサーバがうるさくなってきた。
  2. PowerEdgeを動かしtげいると電気代がかかる。自分で払ってるなら気にしないけど・・・。
  3. PowerEdgeを実験用PCにしたい。

そういうわけで本日PowerEdgeからDebianを消してWindowsに入れ替える作業をしたわけですが・・・。

とりあえずWindowsの自動インストール用の応答ファイルで全自動インストールをしようとしたのだが、HDDを2台積んでいるため、どっちにインストールしていいか尋ねられているようだ。そんなこと言われても、音声が出ないんで操作できません。

以前も同じようなことを経験したが、そのときはスレーブのHDDからインストールのときだけ電源を抜いておくことでうまくいった。

ところが今回その方法ではうまくいかない。なんか、BIOSで2台のHDDを使うように設定してあるのに1台しか接続されてないじゃないか、と言わんばかりに、起動直後に「ピッピ」という音がする。それぐらい気にするなよ!

こうなってしまうとやっぱり2台のHDDを繋いだままインストールしなきゃならん。どうしたもんか・・・。

この際だからウェブでいろいろ調べてみると、どうやら応答ファイルでパーティションを自動的に選択するようにしていると、Windowsが認識可能なパーティションの中で一番最初にみつかったところに自動でWindowsをインストールするらしいことが判明した。買ってきたばかりのHDDだったりパーティションが作成されていなかったりするとそういうわけにもいかないようだが・・・。

だが残念ながらDebianをインストールするときにEXT3でフォーマットしちゃったので、パーティションは作ってあるんだけどWindowsから見えない。さてどうするか。

と、確かDebianのインストーラのパーティションメニューではFAT32のパーティションなら作れることを思い出した。

そこで早速Debian(Etch)のインストーラを放り込んで、1台目のHDDの戦闘から32GBのFAT32領域を作り、残りの領域をEXT3でフォーマットするようにした。FAT32だから32GBのパーティションしか作れないのがちょっと気にくわないがまあいいだろう。1つのパーティションにしておいても、どうせ後でまたパーティションを切るんだろうし。残りをEXT3にしたのは、ここにrootをマウントしないと先に進まないので。未割り当てのままパーティション設定を完了すると怒られるので、しかたなく作成したのである。

その後、別にいらなかったけど成り行きで最後までDebianをインストールしてしまった。まあ、慣れていたので、CDを挿入してからインストール完了まで15分ぐらいだったからまぁいい。

そしてやっとWindowsのインストールである。おお、今度はうまいことインストールして、ちゃんと起動もした。ああ、うまくいってよかったよ。

初めは応答ファイルの中で、インストールするHDDやパーティションサイズなどを指定できないかと思って検索したのだが、どうもそういうことはできないようである。逆に、その部分だけ選択できるようにはなっているらしい。

まあでも、点字ディスプレーがあったおかげで、Debianのインストーラがさわれて、パーティションいじれたからよかったよ。thanks.

ベッドがやってきたので、いよいよ本格的に俺のワイヤレスPC環境について考えなければならない。

今までは布団を敷く位置とPCの位置が非常に近かったため、寝ながらPCをやるにしてもキーボードの線が足りないことはなかったし、スピーカーからの音も十分聞こえた。その気になれば、マイクの位置を動かして寝ながらSkypeも可能だった。

しかしベッドの設置位置は、どういう風に工夫してもPCからは離れてしまう。キーボードの線も届く距離ではないし、スピーカーからも離れてしまうので、しっかりPCの音を聞くことも難しい。加えてマイクもずらして声が明瞭に届く距離ではない。

そこで、今まであまり使われずにいたワイヤレス製品たちの登場である。

まずキーボードであるが、これは以前購入したFKBT108Mを使用する。付属のbluetoothアダプタはしょぼいので、今日新しいアダプタを買ってきたら、すっごく良くなった。値段も973円と安かったので、なかなか良い買い物だったと言える。

次に音声であるが、ワイヤレスヘッドフォンのMHP-A1というものを使用する。Onkyoの製品で、あまり音は良くないのだが実用上は差し支えない。最近は高級ヘッドフォンにその座を奪われがちだったが、これを気に使用頻度が格段にアップするだろう。

最後にマイク。この家には買ってから2度ほどしか使われていないHM-W300というワイヤレスマイクがある。2.4GHz帯の電波を使用しているため、赤外線のようにノイズも入らない。これを枕元に常備しておけば、寝ながらでもSkypeできる。

今後、以上の3つを総称して「ワイヤレス3種の仁義」と呼ぶことにする。我ながら良いネーミングだと自負している。なんかありきたりだけど。

具体的な使用方法について述べる。

ワイヤレスキーボードは、有線で接続されている既存のキーボードと同時使用が可能であるため問題はない。使わないときは電源を切っておけば良いだけのことだ。

次にワイヤレスヘッドフォン。ベッドで作業しているときでも、寝る直前には音楽を掛けながら寝たいという欲求もある。しかしヘッドフォンをしながら寝るのは窮屈なので、できればスピーカーで鳴らしたい。となると、ヘッドフォンとスピーカーも同時使用できるとありがたい。

そこで、 Black Cube Linear(なにげにこんなものを買っている俺は変態)の、ラインと同時に出力できる方の端子にワイヤレスヘッドフォンを繋ぐことによって解決した。

最後にマイクである。ワイヤレスマイクを枕元に置いておけば寝ているときにも話すことは可能であるが、机に向かって作業しているときには、いちいちベッドサイドからマイクを持ってこないといけないことになる。従って、机にいるときには今までの卓上マイク、ベッドにいるときにはワイヤレスマイクを使うようにしたい。

これを実現するためにまず考えたのは、各マイクを接続するオーディオデバイスを分け、Skypeを使用する際にそれらを切り替えるという方法である。このPCには普段オーディオ入力デバイスとして使用しているUA-4FXに加えて、オンボードのサウンドカードもある。UA4FXにはこれまでの卓上マイクを、オンボードのサウンドカードにはワイヤレスマイクを接続することによってこれは可能だと思われた。

ところがオンボードのサウンドカードでマイクが認識されない。というか録音できない。これじゃ話にならない。ヘルプを参照すると、入力端子をソフトウェア側で選択しなければならないようだが、残念ながらそれは利用できないので、この方法は断念することにした。

次に考えた方法は、UA4FXのマイク端子に卓上マイクを、ライン入力にワイヤレスマイクを接続する方法である。実はこのワイヤレスマイク、ライン出力もできるので☆バッチ・グー☆なのである(笑)。

この方法では、入力デバイスが同じものになるため、ボリュームの調整が少々面倒である。マイクとラインのボリュームを同時に上げていると、両方のマイクから音が入る。これはあんまりうれしくない。そこで以下のような対処をすることにした。

  • 基本的にライン入力ボリュームは上げておく。不必要な場合はワイヤレスマイクの電源を切っておけば音声は入力されない。
  • マイクボリュームは必要なときに上げる。これを使用するときは机に向かっているときであり、その場合はデバイスの音量調整が手元でできるので、必要なときにボリュームを上げれば良い。

これで問題はほぼ解決した。1点だけ、話し終わったらマイクボリュームを下げておくことを忘れないようにしないといけない。

以上のように、本日俺のワイヤレスライフが完成した。「ワイヤレス3種の仁義」をそろえるのには結構金がかかっているが、それだけの便利さは手にいれられる。ぶっちゃけこの組み合わせは素晴らしいので、皆様に置かれましても是非導入を検討していただきたいですな~。

ちょっと前にFILCOのFKBT108Mというワイヤレスキーボードを買った。有線のモデルをこれまで使っていて非常に気に入っていたため、無線のタイプも欲しくなって買ったのだ。

確かにこれは非常によろしい。無線方式はBluetoothなのだが、アダプタが標準で付属してくるため、買ってすぐ使える。

ペアリング作業について。テンキーの-の上にペアリング作業用のボタンが着いている。ここを5秒間押し下げたままにしておくと、ペアリングのレッドが点灯するので、そうしたらボタンを離す。すると今度はレッドが点滅するので、これが点滅している間にPCからBluetoothデバイスを検索してやればいい。レッドが点滅している時間も5秒なので、あまりゆっくりはしていられないが・・・。

後はパスキーを自動的に割り当てる設定にして、表示されたパスキーをこのFKBT108Mのテンキーで入力し、テンキーのエンターを押せばセットアップ完了である。ただしパスキーは30秒以内に入力しなければならないので、これもちょっと急がないといけない。

やや検索動作のところでとまどったがなんとか設定できた。

使い心地はすこぶるよろしい。いや、素晴らしいと言って良いだろう。ただ問題なのは、打鍵音がうるさいので、PCと離れた場所で使っていると、打鍵音にスクリーンリーダーの音が負けることがある、ということだろうか。これはスピーカーの音量を上げるなり、ヘッドフォン(ワイヤレスならすてき)を使えば解決する問題。

で、ここからは余談なのだが、bluetoothのセットアップ後PCを移動させた。スペースの関係で机の下に持ってきたのだ。ところが、そうすると、椅子という障害物のせいなのか、FKBT108Mが使えなくなっちゃったじゃないか!!

ここは気を取り直してPC本体にではなくUSBのHUBにアダプタを刺してみる。それでもぜんぜんだめだ。HUBは机の上なんだから大丈夫だと思うのだが・・・。

もっと余談だが、このHUB、去年の夏頃に買った「金塊USBハブ」というやつだ。重さが2kgあって、片手でUSBの抜き差しができる、というのがうたい文句だった。確かにそれはできた。けれど、USBメモリを刺して書き込みをしていたら「書き込み遅延エラー」というなんだか怖いメッセージが出るし、キーボードを繋いでいたら突然ワープロの画面に「すすすすすすすすすすす・・・」などと同じ文字が大量に入力されたりと、訳の分からないことになってばかりいたのだ。

こんな適当なハブだから、bluetoothアダプタもうまく動作しなかったんだろう。しょうがないから、PC本体に延長ケーブルを刺して、その先にbluetoothアダプタを繋いで机の上に出るようにしたら、ちゃんと使えたぜ!!この野郎。

はあ、USBハブの買い換えも検討しよう。

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結論の出ない駄文を残すことが趣味です。ついでに頭でっかち。
視覚障害(全盲)です。誤字脱字は、どうぞご勘弁ください。

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