タイトルの作品は、現在フジテレビの深夜枠で放送中のアニメである。原作はコミックらしいので、たぶん読めないんだけど、この作品、俺的にヒットである。

粗筋とか細かいことはWiki先生で読んでもらうとして・・・。

毎回、涙無くしては見られない作品なのだ。まだアニメは数話放送されると思うけれど、なんというか、ノスタルジック過ぎて・・・。

最初は、JKがおじさんに恋をする話だと思っていた。でも展開が速すぎてどうなることかと思っていたのだけれど、なかなか良い方向に話が進んでいるので、最後まで楽しみなのである。

さて、だれが主人公なのかはよく分からないが。最初の方だけ見ると、部活で怪我をして夢をあきらめたJKと、しがないファミレス店長のおじさんの話だったんだけど。ときどき、そのファミレス店長おじさんが、妙に文学的なことを言ったり、何か書いて居る様子だったりするので、ちょっとおかしいなあと思っていたのである。

内容はさておき、この作品にはいろんな要素が詰まっていて、それが、たまらなく心に響くのだ。

まあ、夢をあきらめたJKとおじさんの恋模様はどうでもいいのだけれど、おじさんのたどってきた過去と今。その辺の話題になると、もうだめなのです。

おじさんは、そのJKと出会って、忘れかけていた気持ちを取り戻そうとしている。彼が青春時代にやってきたこと、その後に起きたこと。彼の人生は、今でこそ、しがないファミレス店長であるが、それゆえに、彼の内心にあるものを表現しているシーンとのギャップに魅力を感じる。

特に、彼が学生時代の同級生と10年ぶりに飲んだときのこと。たぶん彼らが学生だったのは20年以上前のことなんだけれど、そのころに共に過ごした思い出は変わらず、多少事情があったようではあるが、合えば元通り。すぐにそのころの彼らに戻ることができる。

そして、そのときのファミレス店長おじさんは、しがないおじさんではなく、忘れかけたものを取り戻したおじさんであった。

で、こういう部分がなんとなく自分と重なって・・・。自分も、会えば青春を思い出せる友人がいる。この先10年経っても、20年経っても、その友人を失いたくないと思う。

それに、学生時代、俺は特にサークルなんかはやってなかったけれど、あのころ無心で取り組めたことを今しようとすると、なんだか頭が働かないしリスク回避の方向に走ってしまう。これが「大人になった」ということなら、あまりに悲しいなあと思う。

話題は作品に戻るが、久しぶりにあった同級生の言葉が印象深い。40歳を過ぎたファミレス店長が「俺たちも大人になったんだな」というと、同級生は「大人じゃねえよ。同級生だよ。」と返す。

こういうやりとり、たまらなく切なくて、俺自身も周囲の人と、そういう関係でありたいと思う。

結局何が言いたいかといえば、戦争作品以外でヒットしたのは久しぶりだったので、ちょっと書いてみただけ。

その後、大学時代の講義ノートとか読み返して、ぜんぜん訳分からなくて愕然としてしまったことは、ちょっと内緒。