FMラジオのJ-Waveで放送されている「JAM THE WORLD」。最近聴くようになったんだけど、いい感じの番組で、楽しみにしている。一昨日の水曜日では、2020オリンピック・パラリンピックに向けて日本のバリアフリーについて考えていた。

本日3月6日の金曜日は、「どうやったら再犯率を下げられるか」という趣旨のテーマだった。実際に受刑された経験のある作家さんがゲスト出演されていて、大変興味深かったわけですが・・・。

帰宅して着替えたり食事しながら聴いていたので、すべてを正確に理解できたわけじゃないけれど、一度犯罪を犯してしまった人の問題は、出所後に社会復帰することが難しいということだそうだ。これは直感的に理解できることで、海外だと出所後の就職斡旋などが服役中に行われるケースもあるようで、そういった制度のある国では再犯率が低いということ。で、日本は「厳罰主義」で、出所後の就職についてはまだまだサポートが不十分だということだ。

で、お話を聴いていて思ったのは、出所した人にどうやって社会復帰してもらうかは、障害社雇用に本質が似ていることなのかな、思った。もちろん、自分が視覚障害なのでそういうのに重ねる傾向が強いのは否定できないけれど・・・。

感覚的にいって、正直、ある人に前科があると分かったら、それを受け入れるのは結構難しいと思う。それは、たぶん、罪の重さは関係無く、前科があるということが分かった時点でレッテルが貼られてしまうからだ。すると、レッテルを貼られてしまった人は「やっぱり社会で生きていくのはつらい」と感じて、再び罪を犯してしまうのではなかろうか。

これについて誤った認識があるかもしれない。だとしたら申し訳ない。ただ、「普通とは違うというレッテルを貼られてしまう」というのは、障害社も同じことなのではないだろうか。

仮に上記の考えが正しいとすると、解決のアプローチは「障害社と接するための方法」に結構近いのだと思う。それはどんな方法かというと、コミュニケーションを取ることだ。実際私は大学や会社で健常者と接するようになって、困ったこともあったけれど、健常者と接していくうちに、周囲に自分のことを理解してもらうこともできたし、自分が周囲を理解することもできた。同じように、前科がある方も、周囲とコミュニケーションを取っていくことで、「ごく普通の人」として社会に入っていけるのではないだろうか。

ただ、ここで一つ問題なのは、社会全体が偏見無しに前科のある方とコミュニケーションを取れるだけ成熟しているかどうか、ということだ。もっと言えば、一人一人が偏見を持たずに普通に接する意識を、今持っているかどうかということ。障害社の場合はそのハードルが比較的低いのだけれど、実はここがなかなか難しいところなんじゃないかなと思う。

ある人が一度犯罪に手を染めてしまったとしても、そこには様々な背景だったり生活環境だったり、人間の人生がある。一度はそうした行為に及んでしまったとしても、真面目に罪を償い、新しい出発をしようと考えて出所してくる方も、きっと大勢いるはず。でも、何らかの理由でそのことが周囲に伝わってしまったら、それを受け入れられる人って少ないんじゃないかなというのが私の印象。そういう私も、受け入れられるかどうか自信はない。

でも、最初は受け入れがたくても、ご本人と周囲が歩み寄っていけるような切っ掛けとか、想像することで互いの考えを理解しあえるような社会を、これから作っていく必要があるんだと思う。障害社も、いろいろな偏見を持たれて邪魔者扱いされた時代はあったと思うが、今は多くの障害社が社会参加している。罪を犯してしまった人たちにも、同じように社会参加の機会を作っていける世の中であって欲しいと、私は願っている。

もちろん、自分もそういう意識で行動したいと思う。

最後に、ブログではなんだか支離滅裂っぽい文章になってしまったけれど、ギューっと詰め込んだ思いが番組に届いたようで良かったです。有り難うございました。

私はナビゲーターの堀さんのファンなのだけれども、「まずは理念を掲げるのが大事」とおっしゃっていたのは、全くその通りだと思います。

ちなみに、僕はこうして一人一人の意識が大事だと思うのだけれど、再犯率が上がると社会的なコスト(裁判とか服役中の費用)も上がるので、再犯率を下げるのは社会にとって必要なことなのだということも、話題に上っていました。そういう観点も大事だよね。

以上、駄文失礼しました。