会社の健康診断があるのだが、それのために検尿用機を渡された。渡されたのはいいが、なんだか先進的な検尿用機で、どうやって使ったらいいのかよく分からない。

一応、採取方法についての紙ももらったのだが・・・、以下のように書いてある。

(5)採尿の手順(ピー・ポールⅡの使用方法)
  1. ・キャップをねじらず真っ直ぐ抜き取り、採尿容器とカバーに分けます。
  2. 採尿しやすいように、キャップの上部にカバーの口部分をあわせて持ち手を長くします。
  3. 放尿中の尿に、キャップ側の中央にある採取口(かけた部分)を当てて尿を採ります。
  4. 尿を採取後、持ち手として差し込んだカバーを抜き取り、元の位置に戻します。戻すときは、カチッと音がするまでしっかり奥まで差し込んでください。

問題は三つ目の手順、つまり「放尿中の尿に採取口を当てる」方法である。

変な話、私の「ネオアームストロング・ジェットサイクロン・アームストロング砲」と同じ太さの容器であれば、弾着計算などせず、標的に砲身をぶち込んでファイアすればいいのだが、容器の太さはネオアームストロング・ジェットサイクロン・アームストロング砲よりも細い。従って、AAAでターゲットを捕捉する必要がありそうだ。

ここで問題が二つある。

第1に、「放尿中の尿」をどうコントロールするかということである。タンSAMミサイルならレーザーやGPSで終末誘導できるところだが、あいにくそのような技術は使えない。放たれた尿は有線というか、流体なので、ネオアームストロング・ジェットサイクロン・アームストロング砲の砲身を直接手動操作して発射方向をコントロールするしかないが、だからといって完全にコントロールできるわけではない。

第2の問題はまさに「under control」の問題。砲身を手動操作することで、ある程度のコントロールは可能だが、ネオアームストロング・ジェットサイクロン・アームストロング方から放たれる尿は、その日の体調によって、勢いが良い日もあれば、いまいち切れが悪い日もある。そして、地球上に存在する重力(gravity)により、一定の距離で地面へ落下していく。この一連の尿の動きをどのように捕捉するかを考えなければならない。目視できれば軌跡が分かるのだが・・・。

いろいろ小難しく書いているが、というか、実は上記二つの問題は本質的に同じ問題なのだが、とにかく「放尿中の尿にうまく採取口を当てるにはどうしたらええのん?」ということなのである。

で、健康診断担当の人(女性)は「採尿のことで分からないことがあったらなんでも聞いてくださいね」と笑顔で言っていたけれども、では尋ねていいですか?「どうやって採取口を尿に当てたらいいですか?」と。

でも、「教えて君」ではあるまいし、多少なりとも手段を検討した上で「そういう採取方法は問題ありませんか?」と尋ねる方がいいと思ったので、考えてみよう。

【手段A】 ネオアームストロング・ジェットサイクロン・アームストロング砲の砲身を採尿容器に密着させ発射する。安全そうに思えるが、ネオアームストロング・ジェットサイクロン・アームストロング砲の口径の方が容器の口径より小さい場合、溢れる。というか、それができる形状じゃないんですけど、この容器。

【手段B】 紙コップやペットボトルなど、より採取しやすい容器に尿を貯め、それをストローなどの細い管で移し替える。やれないこともなさそうだけど・・・。そこまでしてやるか?

【手段C】 っていうか受付で放尿する。それが一番簡単だ。

だいたい案も出揃ったところで、これを健康診断の担当者(女性)に確認した方が・・・いい・・・ですよね?いや・・・しなくていいですか?

いやまぁ、なんとかして採取できるっちゃできるけど。お風呂場とか、どうにでもなるところで放尿して、なるべくネオアームストロング・ジェットサイクロン・アームストロング砲を床に向けて角度がつかないようにすれば・・・いいのかも・・・しれないが・・・。

いや、とりあえず、尿の初速を計測して、地面に対してπ/4(ラジアン)の確度にネオアームストロング・ジェットサイクロン・アームストロング砲を向けて、いろいろガチャガチャ計算すればいいのかもしれないが・・・。

昔のように、紙コップに貯水したのを空気圧でボワーっと容器に吸い込むタイプの検尿用機に、戻って欲しいものだ。紙コップがゴミになるとか、採取方法が面倒だとかで、今の、なんだっけ、オナホールみたいな名前の採尿容器に変わってしまったんだと思うけれどね。