「盲人でもサバゲーをやりたい!」

ということを思っているのは俺だけかもしれないが、全国の戦争大好き盲人のために、いろいろとサバゲーができないかどうか考えてみた。

まず、フィールドで必要とされるアクションとしては、移動・索敵・戦闘・フラグを取る、ぐらいだろうか。いずれにしても、動きとか敵味方識別とか、そもそもオブジェクトをどうやって識別するかが問題になる気がする。

では、はじめに「移動」について考えてみよう。移動において最も重要な二つの項目は、移動方向を認識することと、そして、現在地を認識することである。自分がどちらの方角へ向かっているかということは、敵陣地へ向かっているのか、自分の陣地をうろうろしているだけなのかを知る上で重要である。また、フィールド全体の中で自分がどの位置にいるかを認識できなければ、どのように移動するかを決定することもできない。

これらを解決する方法を考えないといけないが、とりあえず、現在地の認識は難しいかも。少なくとも、GPSのような機器では、本当の戦争ならまだしも、サバゲーには使えない。それほど精度の高い衛星は、軍用にしか使えないと思う。ひょっとしたら、特定の地域において座標を決定できるようなシステムはあるかもしれないけど、どっちにしても、そういう設備をサバゲーのフィールドに増設してもらわないといけない。

ただ、移動方向は把握できるし、障害物を探知することも、たぶんできる。方角は普通にコンパスを使えば良い。音声で読み上げるコンパスもあるし、針を触って確認できる方位磁針もあったはずである。障害物の探知は、パームソナーとか使えば、まぁ、目の前のものぐらいは分かる。足下は、分からないかもしれないから、白杖を突きながら移動しないといけないかもしれないけど・・・。なんか、それはそれでシュールかも。

次に考えないといけないのは「索敵」である。白杖突きながら移動するとしたなら、索敵よりもカモフラージュの方法を真剣に検討すべきだとは思うが、とりあえず、索敵も必要だ。これも、パームソナーが活躍するかもしれないが、オブジェクトが敵なのか、味方なのか、それ以外なのかを識別することはできない。まぁ、IFF的な機能はいらないとしても、人間が植物かぐらいは判別できる方法がないといけないけど・・・。まぁ、それはもう、発砲して確かめるぐらいしか思いつかない。でも、仮にオブジェクトが植物だったら、発砲すると逆に気づかれる可能性があるので、難しいところだ。

最後に「戦闘」。これも難しい。だいたい、索敵できたとしても、どうやって盲人は照準を合わせるんだろうか?いや、なんとなく敵がいそうな方向に銃を向けて発砲することはできる。だが、レーザーサイトとかで照準を確認できるわけではないし、ましてやスコープも見れない。するとどういうことが起きるかというと、腕は敵の方向に向いているけれど、手首の位置がおかしくて銃口は敵と違う方向に向いてしまったりする。そして、それすら認識できない可能性がある。

もちろん、どうやって照準するかという本質的な問題もある。よっぽど敏感な人でない限り、音か何かで知らせてくれる照準機がないと、敵を発見すらできないだろう。これは索敵の問題とも関連する。そして、もっと問題なのは、弾の軌跡が分からないので、弾着修正ができないことだ。敵がいると信じた方向に打つか、あるいは、そこにはいないと疑って感で照準し直すしかない。

他にもいろいろ問題はあるけれど、この辺がクリアできれば、形だけでもなんとかサバゲーができると思う。盲人も。

だれか、やりたい人は一緒に考えましょう。