ちょっと前、プライムニュースを見ているときに聞いた話で「確かにそうだ」と思ったことがある。

イデオロギーの話。

まずテレビで言っていたことから書こう。だれが言っていたかというと、たまにプライムニュースで見かける評論家の人。名前を忘れてしまったが「西なんとかさん」だったような気がするし、そうでない気もする。結構お歳を召した方である。

で、その人が言っていたこと。「右翼、左翼っていうのは、今と昔で意味が変わっちゃった。昔は、右翼が保守で左翼が革新。ところが今は右翼が革新で左翼が保守だ。」と。そういう趣旨の発言である。

これはちょうど大阪市長と元東京都知事がタッグを組んだ頃の話だったと思う。違うかもしれないが、違ったとしても、そういう「左右がどうのこうの」という話だ。

で、前述の発言はどういうことかというと、まず一般的に左翼と言われている「共産党」や「社会民主党」は「国民生活を守れ」とか「憲法改悪反対」とか主張するので、これは日本の現状を維持しようとするものであるから[保守的]である。一方、一般的に右翼と言われている「日本維新の会」や、過去に存在した「たちあがれ日本」といった政党は、「憲法改正」だとか、現状の日本を変えていく方向の主張をしているので[革新的]である。

ここからは私の考えである。言われてみればその通りだ。本来、左翼と呼ばれていた人たちは、革命によって権力を妥当し、新しい社会に変革するのが主たるイデオロギーだったはず。対して右翼は、日本の伝統や制度(もっと直接的には天皇制)を守っていこうというイデオロギー。ものすごく簡素化するとそういうことであると私は理解しているのだが、現在の日本を見ると、確かに逆だ。根本的な思想は変わっていなくても、やはり過去の右左とはまた違ったイデオロギーがそこにはあるような気がする。

まぁ、イデオロギーとか政治の話は人それぞれ考え方があるので、別にこれに関して私は善悪を語るつもりはない。

ただ、一つだけ面白いことがあった。このイデオロギーの左右逆転現象は、何も政治家だけのことではなくて、割と一般市民にも当てはまるようだ。というのも、知り合いの考え方が、そっくりそのまま上記のように、左なのに保守的だったもので・・・。ただそれだけ。それ以上何も意味はありませぬ。