今日は何も書くつもりは無かったけど、なんか思い出したらむかついてきたから、書いてしまおう。

日本は、自国の歴史をあまりにも自虐的に教えている。学校教育で。とりわけ19世紀後半から20世紀にかけての近代史において。

要するに、日本の植民地支配をかなり悪いものとして教えているということだ。いや、植民地にするというのは、今の時代の感覚で語れば悪いことなので、今の時代の人間に教えるなら「悪いことをしたんだよ」というのは正しいのかもしれない。しかし、学校教育における歴史、とりわけ近代史においては、コンテキストが完全に無視されている。つまり、当時、植民地を作って大国への道を歩いていかねば、逆に自国が植民地になってしまうような時代だった、という前提がすっかり抜けている。

もう一つ。欧米列強の植民地支配と日本の植民地支配のあり方が、割と同列に扱われているのではにか?実態はぜんぜん違うのに。ヨーロッパのどこの国が、アフリカの植民地に鉄道作りましたか?欧米のどこの国が植民地の経済を発展させて被支配国の国民を豊にしましたか?

そりゃ、独立運動してた人を弾圧するとか、戦時下に強制労働させたとか、そういうことはあるので、反省しなければなりません。しかし、無理矢理兵隊に取られたり無理矢理働かされたのは、別に朝鮮人だけじゃなくて本土の日本人だってそうだったのではないですか?

で、なんでこんなことを書くのかというと。最近また韓国人が書いた親日的な本を読んでいるのもあるのだが、学校で教わった日本の歴史とかがあまりにも酷すぎるなと思って・・・。いや、どちらかというと、教えていた先生がちょっとやばい、日教組だったなあぁと、思って・・・。あれじゃ子供たちが誤った認識を持ってしまうと、切実に思ったのである。

ちょっと特殊な学校で私は育ちましたのでね。小学校6年生のときの社会と、中学校3年生のときの英語を同じ先生に教えてもらったのです。その先生、戦争以外のことは全く持って普通だったのだが、戦争のことになるとマジやばかった。

どれぐらいやばいかというと、例えば英語の教科書に、大戦中のネタがあったとする。確か季節でいうとちょうど今頃、すなわち6月ぐらいにそのネタをやった。で、来る日も来る日もその戦争ネタから派生した英語の文献とか英字新聞とか持ってきては、戦争の愚かさを中学3年生に言い続ける。そして、最後には、日本国憲法の英訳をテストに出題してしまった。そんなこんなで、6月に戦争ネタの英語の授業が始まってから、10月まで戦争関連の授業は続いた。あの、受験生に英文法とかボキャブラリとか教えないで、戦争の愚かさを伝える英語の文章とかばっかり教えるのは、やめてくれませんか?

あとで聞いたんだけど、その先生。他の教員を休日に誘って、憲法とか、戦争のことについて熱心に勉強会をやってたみたいだ。今思うと、日教組だったんだろうなあ、あれは。

おかげで俺は、「韓国に行ったら日本人は殴り殺される」と、ずっと思っていた。それについては、実際に韓国に行ったときそうではなかったと気づき、逆に、おじいさんは割と普通に日本語で話しかけてくるということも知ったのでまあいい。それに、歳を取って、教科書には載ってない日本の歴史に触れることが、幸いにもできたので、考えを改めることができた。俺は幸せ者だ。

だって、97年ごろだっただろうか。ガイドライン法案だったか、とにかく有事の際は自衛隊がでれます出れますよ、みたいな法案が通っただけで「とんでもないことになったね」とかいう、社会党と大して変わらない主張をする先生に教えられたんだよ。あぁ。そういえば高校の世界史の先生も、革命とか戦争のことをよく話していたけれど、やっぱあの人も考え方は左だったんだろうか?いや・・・どうかな。世界史の先生は、左右どっちかっていうと、そういうのはあんまり関係なく、純粋に歴史学者として関心があるような雰囲気だったかなあ・・・。でも、小学校の社会と中3の英語の先生はやばかった。

ということで。明治・大正・昭和前半の歴史を、学校の教科書でしか学んだことがない人は、もうちょっと、きちんとした本を読んだ方がいい。