ね、たまには弱音を吐いたり、愚痴をこぼしたりするのもありっすよね。だから、これから書く。

第1に、俺はこのままITの仕事をやっていて、将来大丈夫なのだろうかと思う。

今勤めている会社はとても良い会社だ。大企業の看板を背負っているだけはあり、多用な人材が働きやすい環境を整備することに注力している。だから俺のような障害者も雇われているに違いない。

ただ、やはり、制度的に働きやすい、職場の空気も良い。そういう環境であっても、実際の仕事の中身がどうかというのが重要である。求職している人によっては贅沢な悩みかもしれないが・・・。

具体的にいうと、俺が所属している部署の仕事、数年後にはクラウドサービスにほとんどのシステムが移行し、人員も削減されることが決まっている。クラウドに移行しない一部のシステムの保守や、諸々の雑用は残ると思うが、なんか悲しい。まぁ、どちらかというと、個人の問題というよりは、うちの部署がどういう位置づけで社内に残るのかという方が問題のような気もするが、少なくとも、そんな将来はいやだと思う。

ITと言っても、パッケージを作る仕事もあれば、SIする仕事もあって、そっち方面に行くという手もないことはないが、ぶっちゃけIT自体、「もういいですわ」って感じなので、ちょっと、IT以外の仕事を、将来的にはできるように今の家から考えたいと思って射る。

ITやり続けるとしても、大企業ではなく、中小企業である程度幅の広い仕事をしてみたいとも思う。大企業の場合は分業化・専業かが進んでいて、自分の担当分は細かいところまで分かるが、その他はぜんぜん分からないということも珍しくない。だが、小さい組織なら人員も少なく、独りがカバーしなければならない領域も増える。大変だとは思うが、一つのシステムを専業でやるよりも勉強になるかもしれない。また、小さい組織の方が、業務として横断的に他部署と関わることも、大企業よりはしやすいかもしれない。

もちろん、昔ながらの終身雇用的な側面は大企業なら見込めるので、安定感があり、一方中小企業ではそうした安定感は必ずしも望めない。そして致命的なのは、中小企業のほとんどは障害者を雇うほど、金も心も余裕がないことだ。いくらか助成金が出るとは言え、イニシャルコストとか稼働率を考えるとやはり障害者を雇用することは高くつくのだ。なので、やはり大企業に当たって行くしか俺には道がない。

さて、じゃぁどういう職種に転換するのが良いか、ということになると・・・。これはなかなか難しい。一般企業で盲人が担当できる仕事って、はっきり言って限られている。企業に勤めている盲人の大半は人事・総務系の仕事だ。それに、最近ではIT部門の人がちょろっといる。営業職とか、技術職はなかなか難しい。あと、できそうなのは、広報とかかな。もしくは、盲人向けに商売している零細企業を当たって、細々やっていくという手ぐらいだ。

いずれにしても、アベノミクスが効果を発揮するとしてもしばらく先の話だし、今すぐ会社辞めると路頭に迷うし、だからといって将来やりたいこともよく分からんし・・・。いったい、俺はどうしたらいいの?!


第2に、障害者はやはり健常者からすると異質であり、そう簡単に受け入れがたいものなんだろうかと、既に答えの分かっている問いかけに対して、最近深く考えてしまうことがある。

というのも、ちょっといい感じになったメル友に「ご飯食べに行かない?」と送ったら、返信が返ってこなくなった。もちろん相手は健常者、いや、まぁ、子供のころにちょっと付き合いがあった子で、最近十数年ぶりに連絡を取ってみたら、メールでのやり取りが結構続いたし、なんか向こうがそういう話題を振ってくることが多くなったので、思い切ってこっちから声かけてみたのであるが・・・。

この事象は以前から確認されていたので、本当は今更どうこう言うことでもないのは分かっている。中学生のときにBBSで知り合った人も、大学のときにSkypeで知り合った人も、全盲だとメールに書いたとたん、返信がこなくなった。今回は、「メールするのはOKだけど、実際に会うのはちょっと・・・」という思いがあったかどうかは知らないが、結果としては同じである。

分かる。分かるよ。そりゃあ、相手が障害者だなんて自分が苦労するばっかりだし、他人からどう思われるかも分からんよなあ。それが悔しいのさ。そりゃ、他の人から「親に結婚を反対されるのなんて普通だよ」と聞かされたこともあるし、「出会い系で知り合った女と、会って一晩過ごすところまではいったんだけど、次の日の朝起きたら逃げられてた」という話も聞かされたことがある。結局はそれが真実なのだ。どうあがいても、多くの場合それが正しい世間の反応なのである。

もちろん、障害の有無は関係なしに接してくれる人も、世の中にはいる。いるが、相対的に少ない。

ちなみに、本当に、今回のような事象は昔から何度も経験してきたこと。ただ、過去の経験から10年経っても、自分が30歳を間近にしても、ほとんど状況が変わっていないことが、少しショックだっただけだ。で、なんか、最初に書いた仕事のこともあって、少しネガティブな感情がブーストされてしまって深く考えているだけなのだが・・・。


なんかね、もうどうでもいいから書くけどさ。毎年毎年無駄金ばっかり使ったりばらまく、24時間テレビってのがあるけど。あれで募金された金。ジジババが収容されてる施設なんかに、役にも立たない車いすばっかり寄付するのやめろ。ジジババはそう遠くない将来死ぬんだから、もっと若い障害者に夢を与えろ。

例えば、「赤井羽」みたいに障害者に現金を配るとか、オーディションして合格した障害者バンドに資金提供するとか、障害者用の技術開発をしてる会社に投資するとか・・・。

24時間テレビは、集まる募金より経費の方が高いという有名な話があるけれども、ね、合理的に考えればその無駄な経費を募金の代わりに使えばいいのに。面白くもない芸人にギャラ腹ってるんでしょ、どうせ。あれこそ無駄金だ。いや、仕事のない芸人に仕事を与えるという意味ではボランティアなのかもしれんが・・・。

あと、芸能人がマラソンしたり、障害者が頑張ってる様子をドラマ仕立てで放映するのもやめてほしい。芸能人が走ったって、だれも救われやしない。ましてや途中車使ってるのに、100キロ完走とか言われても・・・。あと、あの、「障害者が何かにチャレンジ」とか「これまでの人生の感動のドラマ」みたいなやつは、ほんと有害である。「障害者は頑張るもの、苦難を乗り越えるもの」という気持ち悪い認識が広まるだけだ。だから、ときどき街で「あなたも次の世代に何かを残せるようにいろいろ一生懸命に取り組まないといけないのよ」などと、豚の糞以下の説教をしてくるババアが登場するのだ。

あぁ。ちょっとすっきりしたわ。でもお腹が痛い。なんか、今朝からすげえお腹いたいんだよ。食パン、あれ1週間前のやつ、あれがまずかったかな?