iPhone 3GS にアクセシビリティ機能が搭載されたということを、つい先日知った。欲しいのだが・・・。

全盲にとっては、 VoiceOver が主なアクセシビリティ機能になるであろう。要するに、 iPhone がしゃべるようになるのだ。

英語の解説動画や、日本国内で iPhone 3GS を買った人が YouTube で公開している動画などをみると、確かにしゃべっている。当然英語はちゃんとしゃべっていたが、日本語もそれなりにしゃべっているようだ。ただし、日本語の VoiceOver は、多少アクセントが変である。ただ、スクリーンリーダーのユーザーなら許容できる範囲のように思う。

ところが、1つ問題がある。漢字の詳細読みができないようなのだ。一昔前の携帯電話ではそれが当たり前だったので、そのころを思い出せば常識ではあるが。携帯電話で漢字詳細読みができるようになってしまった現在では、漢字の詳細読みができないということは、非常にやっかいな問題なのである。

基本的にはアップルの日本法人に頑張ってもらいたいところである。しかしながら、個人的には、アップルの日本法人がそういうことを行うことはなさそうに思う。アメリカでは訴訟に負けたこともあって、アップルのアクセシビリティに対する取り組みは評価できるのだが、それが日本ではあんまり見られないのだ。ただ、漢字詳細読みについて、今回のリリースでは見送ったが、今後対応予定なのかもしれない。そこらへん、どうなのかは分からない。

いずれにしても、漢字詳細読みができないのは困ったものだ。

でも、よく考えてみれば、俺はエンジニアである。なんとかして、自分で漢字詳細読みを実装できないだろうか。考えてみた。

まず、漢字の詳細読みが必要なのは以下の状況である:

  • 漢字変換するとき
  • 1文字ずつ移動しながらテキストを読むとき
  • 文字を削除したとき

従って、上記の操作を行ったときに、操作対象の文字を取得できれば良いということになる。仮にそれが可能としたら、取得した文字を、詳細読み辞書から検索して読みを返すロジックを実装すれば良いだけの話だ。

すなわち、以下のようなAPIさえあれば、漢字詳細読みを自作できるだろう:

  • 漢字変換したときの候補を取得するAPI
  • テキスト編集エリアで、カーソルのある文字を取得するAPI
  • 削除した文字を取得するAPI
  • 指定した文字列を読み上げさせるAPI

ここまではすぐに思いついた。ということで、早速調査である。 iPhone を買うかどうかは、上記が実現可能かどうかを判定してからにしよう。

すると、「iPhone アプリの開発には MAC が必要」であることが判明。なめている。俺は Windows ユーザーだ。 MAC なんて知らない。

厳密には、LINUX環境でも開発ツールをそろえることはできるようだが、公式には MAC 上の開発環境を使わないといけないらしい。

じゃぁなんですか。 iPhone 買ったら MAC も買えと。アクセシビリティに配慮した製品を出し始めた Apple は、どこかのビルゲイツが経営する会社とは違うと思っていたけれど、どうやらそうではなかったようだ。スティーブも同類かよ。肝臓移植受けたんならその辺考慮しろよ。ばーか。

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でもねでもね、おもちゃが欲しいの。 iPhone 欲しいの。サファリ読むんだもん。電車の中で ITMedia とか ITPro 読めるじゃん。しかも iPod にもなるし。そうしたら、 iPod Nano どうしよう・・・。

とりあえず、明日、クレジットカードを持ってソフトバンクショップに行くかも。