今日秋葉原へ行った。で、ダイナミックオーディオへ行った。最近は、秋葉原へ行くこととダイナミックオーディオへ行くことが同義になっているのが少し悲しい。

今日はカナル型イヤホンに手を出してみようと思っていた。

その理由としては、ポータブル用途で購入したReference510に次のような不満があったからである。

  1. 装着すると髪にヘッドバンドの後が残る。自宅でヘッドフォンをして髪に後が残るのはまぁいいとして、外出先ではいやだ。
  2. かさばる。折りたたんでも、小さい鞄に入れておくにはじゃまくさい。
  3. ノイズキャンセリング機能が大したことない。ヘッドフォン自体の遮音性も低くはないけれど、地下鉄ではやはり走行音が気になる。

俺はカナル型は嫌いなのだが、髪に後が残らず、小さく、遮音性も確保でき、音が良いものとなるとカナル型という選択肢を選ぶしかないと感じたのである。

というわけで、今日聞き比べてみたものの感想をば。

初めに、ER4Sというものを聞いた。広域が良く出るヘッドフォンで、MP3を再生している割には綺麗に聞こえる。解像度はカナル型ということでそんなに際だってはいないが、分解能は非常によろしい。けれども低温の量が不足気味だと感じる。クラシックにはいいかもしれないがポップスやロックにはあまり向いていないと思った。

次に3Studioというイヤホンを試聴した。Ultimate Earsの製品だ。こちらは、先ほどのER4Sに比べて高域は出ていない。あくまでも比較であるが、ER4Sに比べて曇った感じに聞こえる。しかし、分解能はそこそこよく、低域も出ている。迫力のある低音というわけではないが、おちついた感じで、全体としてバランスの取れた音に聞こえる。それでいて音の切れが悪くないので、聞き疲れせず使用できそうな印象だった。

最後にDENONのAH-C700というものを聞いた。こちらはハウジングが金属でできている。こちらはすごい低音だ。すごい低音が出るので、まぁ迫力はある。けれども、その低音に音がうもれている感じだ。ただ音の切れはよくて、これ、ヘヴィーメタルとかハードロックを聞くのにはなかなか良いかもしれないと思った。ただし、前述のように音が低音にうもれてしまうような感じなので、分解能はこれまでの2つに比べて良くない。それに、低音が出すぎるせいで長時間聞いていると疲れそうだ。今はいいけれども、仕事帰りとか、身体的・精神的に疲労しているときに聞きたい音じゃないと思った。

ここまでで、ER4Sは除外である。したがって、残りの2機種で、同じソースを聞き比べたりして、20分ほど両方の音を検討した。おちついたバランスの良さを取るか、迫力を取るか。

結局、俺はバランスを重視することにした。ということで、ダイナミックオーディオを出るときには3Studioの入った袋をぶらさげることになってしまった。あぁ。俺ってだめな人間だなあ。