修学旅行日記(その5)とその後

 今日の朝も6時起床だ。
流石に2日連続6時起きは眠い。
まあ、いつもそうなら別なんだろうけど、通常の起床時刻が7時半の俺にとってはつらくてたまらないのだ。
 同じく6時半にバイキングの朝食。
なんか外は雷が鳴っていて、結構やばぎみだった。
 今日が最終日なので、1日の3分の2は移動で終わってしまう。
8時ぐらいにホテルを出て、札幌時計台を見学しに行った。
ここは、日本の中の3代がっかりスポットという話を聞いていたので、そんなにつまらないのかと思いながら時計台へ歩いて行った。
9時20分前ぐらいから時計台の人が説明をしてくれた。
で、普段はあまりないそうなのだが、時計台の外壁に触ってみた。
ただの木造の建物だった。
 9時になって、時計台の金が9回鳴る音を聞いて、建物の中を見学した。
そこでは、時計台の金とかいう歌を聞かされたが、どうも音楽の教科書に載っていそうなつまらない歌だった。
その後、おやこ2代に渡って時計台の管理をしている人の話を聞いた。
その人の話はなかなか面白くてよかったと思う。
しかも、ご厚意で、時計台のおもりに使われている石と同じ種類の石を特別に触らせてもらった。
なんか、ずっしりと思いという以外は、ただの石となんら変わりは無いように思えたんだけど、どうもこれを触ったのは、日本で俺たちが初めてらしい。
もちろん、パンピーの中での話だけど。
 それから時計台の仕組みとかをちょっと見た後、もう時計台を出る時間になった。
なんかここには30分ぐらいしかいなかったような気がするなあ。
 それから新千歳空港まで電車に乗って、11時ぐらいに空港駅に着いた。
時間が多少あったので、そこでまたたくさんおみやげを買う事にした。
買いすぎて、かなり量が増えたが気にしない。
これで今月分の俺の食料は、ほぼ確保された。
 そして12時半の飛行機で羽田へ向かう。
今週の月曜日、初めて飛行機に乗った時の感覚が、俺の体を襲う。
気分がいい、というか、なんか面白い。
まあ、乗り心地のいいジェットコースターでは、たぶん航空会社に苦情がくるんだろうけど、俺はそれでもぜんぜんかまわなかった。
機内でタラバガニ弁当を食って、後はずっと寝ていた。
そして2時過ぎに、とうとう東京に着いてしまったのだ。
 そこから1時間半かけて学校に戻ってきた。
この瞬間、高校生最初で最後の修学旅行は幕を下ろした。
今日からはまた寮での生活が始まるのだ。

 部屋に戻って久しぶりに音楽を爆音で聞きながら荷物の整理をしていると、早速K先輩がやってきて、「どうだった?」とか聞かれたから、おみやげを渡しながら土産話をした。
それからガチャ先輩もきたので、お互いの修学旅行の話とかで盛り上がった。
で、晩飯の時間になったので食いに行ったのだが・・・。
やっぱりここは寮だ、もうあの楽しかった修学旅行での料理はもう出てはこないのだ。
これで一気に現実世界へ引き戻され、ちょっとがっかりしてしまった。
 飯を食ってからはぼーっとしたり、先輩と話したりして、ひたすら無駄に過ごしてしまった。
10時過ぎにM先輩がきて、これまた修学旅行のおみやげ話などをしていると、珍しくガン先輩とタナヨウ先輩がきた。
せっかくなので、4人で順を追って修学旅行について語ったり、おみやげ片手に面白い話をしたりしていた。
なんか気がついたら1時回っていたので、今日はもう寝る事にしよう。
 でも、ほんとにこの5日間はたのしかったなあ。
時間が戻ったら、本当にいいのになあ。