あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を見た。アマプラで見られるようになってたので。

粗筋を読んだら「涙ちょちょぎれそう」と思ったので見たんだけど、実際にはそれほど涙ちょちょぎれなかった。現代の女子高生が戦時中にタイムスリップして、特攻に行く兵士とのロマンスを描いた作品なんだけど、僕の感想は「ちょっと感情のやり取りの表現が少ないから、思いの強さがあんまり伝わってこなかったなあ。」であった。いや、実はすごく描写されていたのかもしれないけど、台詞が少ない場面も多くて、よく分からなかったという方が正確かもしれない。

むしろ、なんか知らずに連続再生された『ラーゲリより愛を込めて』の方が僕の心を揺さぶって、すごく良い作品だなあという感想を抱かせてくれた。この作品はシベリア抑留された人々の様子を描きながら、「収容所で亡くなった人の思いを遺族へ伝える」という感じのストーリー。『あの花』に比べて台詞が多かったせいか、登場人物の感情や人間関係がすごく伝わってきて、後半はずっと涙ちょちょぎれていた。

「忘れちゃいけないな」って思ったのが以下の言葉。

  • 最後に勝つのは、道義・誠・そして真心である

僕はいろいろ報いを受けなきゃならん人生を送ってきたかもしれないし、現在進行形で不誠実なのだが、道義と真心は大切にしたいと思いました。

久しぶりにこの手の作品を見たんだけど、なんか第2次大戦絡みの作品には懐かしさを感じる。10年以上前には結構こっていて、『父親たちの星条旗』や『硫黄島からの手紙』を何度も見たし、『連合艦隊司令長官 山本五十六』とか、最近だと『ミッドウェー』も好きだ。『プライベート・ライアン』はヨーロッパ戦線のことなのであんまりよく知らないけど、あれもまあ悪くなかった。

よく覚えているのが、なかにし礼の『赤い月』という作品だ。これは最初にNHKのラジオ深夜便で放送されていたラジオドラマで知って、次に小説を読んだ。で、最後に映画を見た。映画は確か常盤貴子が主演だった気がする。これは満州へ移住した後、あちらでの暮らしぶりやソ連侵攻後の引き上げまでの様子、そして一連の出来事での主人公の愛の移り変わりを描いた作品だ。高校の読書感想文にもした気がするが、これを読んで、なかにし礼の作品を読んでみようと思ったのをよく覚えてる。

あとは、山崎豊子の『二つの祖国』かな。これも最初に小説を読んで、その後映画を見た。こいつはなかなかに長い作品で読み終えるまでにだいぶ時間がかかったものの、いろいろな要素が絡み合うと共に、アイデンティティの問題、日米に分かれて戦った兄弟の問題、真の愛に関する問題など、いろいろ考えることが多い作品だった。

と、終戦の日を前に、NHKで「ドキュメント 新太平洋戦争」というシリーズをやっていたことに今更気づき、1・2・3を見逃して悲壮感に暮れていた男からのリポートでした。ちゃんちゃん


コメント

“あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。” への4件のフィードバック

  1. ニーケストのニケさんですか?

    1. はい、そうです。昔から訪問いただいてるんですね、ありがとうございます。

      1. 返信ありがとうございます
        何年も前にニーケストというサイトを結構見てました
        あのサイトやサイト内で販売していたCGI等はどうなったんですか?

        1. ニーケストをご覧いただいてたとは、とてもうれしいです。
          あのサイトは、ドメインが失効してしまったので閉鎖しました。CGIも、技術的にもアイデア的にも古くなったので販売終了しています。

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