「5年越しの片思いを断ち切る決意」


これまで俺の中でウエイトを占めていたもの。それは女です。高校の時に思いを寄せるようになったAです。俺はAから幸せなひと時と勇気をもらうとともに絶望と苦しみをも与えられました。
高校の時からずっとAを思っているということは、かれこれ5年ぐらいになるでしょうか。これまでにも散々考えてきましたが、俺があの女に固執する理由は全く分かりません。心のそこから彼女を愛していたのか、恋愛対象が彼女以外に見つからなかったのか、別の理由なのか。




だがそんな事はもうどうでもいい。こんな自分に区切りをつけなければなりません。いつまでも引きずっていたって何も始まらない。引きずる事で生まれるメリットなど何もない。自分だけで引きずってるうちはいいけれど、相手の人生に踏み込もうとして、また跳ね返されて、結局また自分が傷つくのはごめんです。相手もいやだろうし。




だから俺はAとのコネクションを切る事にしました。メールの受信履歴、送信履歴を消し、電話帳を消した上でメールアドレスを変更する。やつのアドレスなんて覚えてないからもうこちらからメールするのも無理だし、相手からこちらへメールを送ることもできない。まぁ相手からこっちにメールが来ることはほとんどないだろうけれど。
これでもう、彼女とは縁が切れるでしょう。




最終的にはこうしたものの、結局直前までメールをしていました。本当にコネクションを切っても良いかどうかを確認するために。
なんでもAは恋をしていて、その人のことを考えるだけで幸せだそうです。その文面を読めば、もう俺が入る隙間は無いことが分かります。これが決めてでした。




そして彼女とした最後の話。「恋をしている時が一番楽しい」と彼女は言っていました。それは確かにそうだと思う。でも苦しい恋だってある。相手を思うだけで幸せになれる恋ができるなら俺もしたかった。思えば思うほど苦しくなって、全部投げ出して何もない世界に行きたくなるような恋はもうしたくない。
「恋をしている時が一番楽しい」ということは、付き合い始めたらどうなるのか。付き合い始めてお互いがお互いを受け入れ、分かり合う事だって幸せなことではないのか。そこにいて当たり前の存在になることも大切な結果ではないか。恋って、それまでのプロセスだろう。あぁ、意味が分からない。




悲しくなってきたので寝ます。