「初体験!うっかり女性専用車両に乗った話」


とうとう、俺は初体験を済ませてしまいました。まさかあんな形で初体験の日を迎えるなんて…。21年間生きてきて、もうすぐ22で、ようやく卒業できました。




ところで朝と夕方の電車には女性専用車両があります。この車両の存在意義はこの際どうでもよくて、路線によって先頭車両だったり末尾の車両だったり真ん中の車両だったりで、紛らわしいったらありゃしません。いつも使う電車の事は分かるけど、普段朝の時間に乗らない電車のことなんて知らないし。普通は車両の色とか掲示とか乗ってる人を見れば分かるんだろうけどね。




そういうわけで、本日の初体験。女性専用車両に乗りました。別に確信犯でやったわけじゃなくて、階段を下りたらちょうど電車が来て、そのまま先頭車両に乗ったら、アナウンスで「先頭車両は女性専用です」と。




一応一部の男性は乗って良い事になってて、たぶん社会通念上俺はその一部であるとは思われますが、それでもこのまま乗ってるのは気まずいっしょ。乗る時に急いでて角に立ってた人にぶつかってしまったし、車両は空いてるし。




恥を覚悟で乗っていようかとも思ったんですが、やっぱり耐えられず次の駅で降車。後ろの車両に移ろうと歩いてたら、目の前でドアがしまりやがった。死ね、電車めが!しょうがないから次の電車を待っていると駅員の人に声をかけられ事情を説明すると「気になさらなくて大丈夫ですよ」だって。いやまぁそうなんですけどね、でも気になるんですよ、やっぱり。なんというか、女性専用車両に平気で乗るのは「変態の証」みたいな…。だから1本電車を逃してでも俺は乗り移ろうと試みたのですよ。この苦労分かって下さい、駅員さん。




そんな訳で短い間でしたが女性専用車両を体験したのでした。…想像には反して、ぜんぜん芳醇な香りはしませんでしたが。もっと香水やシャンプーの匂いで充満した車内だったら、これからも間違って乗ろうかと思ったんだが…。いい、普通の車両の方がいい。