「終戦記念日の変化と戦争体験の伝承の未来」


15日だ。終戦記念日らしいけれど、年を追うごとに終戦記念としての特番が少なくなっているのは気のせいでしょうか。10年ぐらい前は戦後50年ということで今よりは世の中が沸き立っていたせいなのか、8月15日はもう少しテレビでも特番をやってたんじゃないかと思います。ところが、今日テレビを見ていると、首相の靖国参拝が大きく取り上げられていたことと、いろいろな番組で戦争にまつわるお話しをしていたことぐらいで、特番を組んだり、普通の番組がつぶされることはなかったんじゃないでしょうか。全部テレビをチェックしてるわけでもないし、テレビ欄もいい加減にしか見てないけど。




ところで、俺たちが子供のころは、小学校の社会で「おじいちゃんやおばあちゃんに戦争の話を聞きましょう」という宿題が出ていました。今でもそういう宿題は出ているんだろうけど、俺はあんまり真剣にやんなかった気がする。ただ、うちのじいちゃんは特攻隊の訓練をしていたら戦争が終わっちゃったという話をしていたとか、近所の人が「30キロぐらい離れたところで空襲があったときは、花火みたいできれいだったね」と言っているのを聞いたとか、そういう記憶ならあります。
どっちの話からもあまり戦争は悲惨なものであることを読み取れないですが、それは改めて聞くまでもありません。
しかしながら、今から30年後の子供たちはこの問題にどう取り組んでいくのでしょう。30年経つと俺たちの世代ももう50過ぎですが、そのころの子供にとってのおじいちゃん・おばあちゃんは俺たちの親に当たる人たちであって、今でさえ若いおじいちゃん・おばあちゃんは「戦争があったころは子供でねぇ」とか、あんまり若い人だと戦争を経験してない人もいる中、30年も経つと戦争を知ってる人はいなくなるのではないでしょうか。
そうすると、戦争の体験を伝えることのできる人材はほぼ皆無ということですから、紙の上でしか戦争を知ることができず、今のように過酷な時代を生き抜いた人々からその体験を聞くことも無くなります。
そこらへん、ちょっと問題だよな。まぁそんなこと俺が心配することもないし、30年もすればまた世界中が戦争になる時期を経験して、今度は俺たちが子供たちに戦争の悲惨さを伝えることになるかもしれんが。




個人的には、今後日本が戦争をしないというのは難しいと思う。自発的に戦争を起こす可能性は低いとしても、外国から直接攻撃されたり、米軍の殲滅を目的として日本が攻撃されることは十分に考えられる。どっちみち日本が他国に戦争を仕掛ける理由もなければ、仕掛けたところですぐやられると思うけど、仕掛けられることはあるのだ。
本気かどうか知らないがすぐそばの国もミサイルを発射してるし、近くの国とアメリカが戦闘状態になれば、アメリカの戦力は確実に日本に駐留している米軍が中心となり、自ずと敵の作戦として日本の米軍をたたくことになる。
まぁ米軍がそう簡単にやられるとも思えないけど(空母もあるし)、でもそうなったら米軍の基地だけが被害を被ることにはならないだろう。東京にだってミサイルはたぶん降ってくる。




ま、そういうことはやめて欲しいもんだね。話は違うが、レバノン情勢。ってか一宗教団体がいくら武装して戦力を誇示しようと攻撃を加えたところで、正規軍に勝てるもんなのだろうか。っつかレバノンの軍もさっさと動けよな。でもこの場合レバノン軍ってどっちを支援するの?それとも治安維持だけ?