「七夕祭りに行ったけど、暑い中での男4人の昼間の祭りはやっぱり何か違った」

 今日は七夕祭りというやつに行ってきた。毎年行っているのだが、この日記には書いただろうか…
 本来お祭りというのは、夕方の涼しくなったころを見計らって4,5人もしくは恋人と二人で行くもんだと思っていた。
そして夕ご飯は屋台で済まし、歩きながらいろいろなことをだべりつつも、偶然行われていたイベントに足を止める。
まさに夏の風物詩、お祭りのあるべき姿ではないか。なんと美しい。
 ところが俺達はちょっと違う。集合は11時。メンバーは男ばかり4人。色気の欠片もない。
昼の祭りなんておこちゃまおこちゃまと一緒にきたおじいちゃん・おばあちゃん達でごったがいしている。
「俺達みんな高校生・大学生なんだから…夜行くもんやないか、祭りってのは?な、そうやろ?」
しかしながら昼に行くことになったのには理由がある。
メンバーの一人の男、山奥に住んでいるため町までバスを使っているのだが、そのバスがほとんど無いのだ。
どれぐらい本数が無いかというと、朝1本、日中2本ぐらい、夕方1本の計1日4本ぐらいらしい。
なので夜遊びにくると帰れなくなるので、結局遊びにくるのは昼なわけである。あぁ、泊めれたら泊めてやるのに…そしたら夜遊べるのに…
 暑い日差しが照りつける中、屋台のおっちゃんやおばちゃんは頑張っている。アクセサリやジュース類を売っている人達はそれほどでもないかもしれないが、食べ物を売っている人達はすごい根性だ。
もちろん焼き蕎麦やから揚げやフライドポテトなど、食べ物には焼く作業がどうしても付きまとう。まさか祭りの屋台で刺身屋とか冷やしうどん屋なんかはいないだろう。
するとただでさえ暑いのに焼くときの熱気が屋台を包み込む。よくあれで死なないなぁと関心してしまうが…
 すると俺はある疑問をいだいた。この屋台やってる人らは、普段どうやって生計を立てているのだろうか。
夏休みシーズンは各地で祭りや花火大会が行われ、例えば屋台専門にやってる人は需要がある。
ところが冬はどうだ。冬にやる祭りはいろいろあるけれど、そういうところって屋台出すのか??
しかも屋台が出てる祭りって伝統芸能などが主体になるような文化的祭りじゃなくて、自治体がなんとなく催すような「〜〜市祭り」みたいなやつが多いんじゃないだろうか。
となると冬から春にかけて彼らは職がない。…やっぱりこういうのは趣味でやってるのか。趣味にしては道具がそろいすぎてやしないか?
考えれば考えるほど未知の世界だ。ひょっとして祭りがないときはトラックか何かで動く屋台でもやっているのか?ラーメンとかならありそうだけど、フライドポテトだけを売っている屋台は、通常の生活で見たことがない。
 そんなことを考えながら友達とぶらぶらしながらだべりながら…そんな平凡な感じだった。人は多かったが…
だがせっかくお祭だというのに、みんな昼ご飯は屋台で食べないで普通のスーパーの食堂で食べるらしい。なんとも場違いな…俺の理想とは彼らの感覚はちょっとずれているようだ。
しょうがないから俺もラーメンを食べたが、この系列のラーメン店では久しぶりに食った。こんなにまずかっただろうか、昔はそこそこうまいラーメンだと思っていたのだが、池袋でちゃんとしたラーメン屋に行ったのが原因であるのはいなめない。
いやこの店のラーメンがちゃんとしてないわけではない。ちゃんとしたラーメンなのだが…学食のラーメンの方が安くてうまかった。
 食後も適当にぶらぶらしていたが、一人がどうしてもから揚げを食いたいというのであちこち探したが、今まで通ってきた道にはいらんぐらいから揚げの見せがあったのに、探し始めるとこれっぽっちも見当たらない。
そのうちよく分からない和太鼓集団が広場でどんどこやっていたのでそれを少し見てから、から揚げを求めてきた道を引き返すことになった。最初からそうしてりゃ速かったんじゃねえのか?
 結局から揚げも無事ゲットし、暑いから喫茶店に入って一休み。一人が「バスが無くなる!」と騒いでいたのでこれで解散することになった。なんか物足りない。
 そこで同じ最寄駅を使っているやつとどこか行くか〜という話になった。
駅を出るとなんだかバンド演奏をやっていたので、ちょうどいいから聞いて行くことにした。
ゴスペルのような合唱のバックはバンド。なんか奇妙なぐらいあってなかったが、まぁ下手な演奏ではなかったんじゃないだろうか。
演奏が終わるとボーカルだったっぽい人が何やらしゃべりだした。英語だ、いや…これは…何語かわからん!
気がつくと広場には大勢のブラジル人とその関係者。俺達はやばい空気を感じたのだがどうも今動くのは得策ではなさそうだ。
そのうち通訳を通して聖書を読み始めた。俺はそんなつもりできたんじゃないんだが…速くバンドやってくれ!
すると、「抜けるなら今だよ!」という声がしたので、とっとと抜けてきた。もう絶えられない…
帰り際に「これメッセージ、読んでね (^_^)」 とにっこり微笑むブラジル人に何かを渡されたが、こんなもんもらってもしょうがないんだが…。
(そういえば、昔池袋でもよくわからんフィリピン人風の人に紙を渡されたことがあった)
 その後やつがCDを買いたいというのでそれに付き合って、その2階の楽器屋に行ってきた。
でも狭くてあまり品揃えがよくない。これならまだ池袋の石橋の方がぜんぜんましだ。
 で店を出たあとまだ遊び足りないね〜なんて言っていたのだが、どうにもやることがなくなったので帰ることに…
ああ、なんか疲れた。暑かったし…