「視覚障害者の大学生活:体育の孤独と新しいコンピュータ環境」

 はてはて、今日は昨日頑張って書いたレポートの提出日です。あんだけ苦労して書いたレポートですが、あまりにも俺には難しい話題だったのでかなり適当になってしまいました。
 とりあえず朝から体育実技の授業でしたが、みんなはバレーボールをやっています。
高校時代は視覚障害者にもできるようにバレーボールのルールをいっぱい変えた「フロアーバレーボール」というのをやっていたのですが、一般の大学でこんなことをやっているはずがないので、俺は体育の授業のときは隅っこでボールを使ってチョコチョコやるぐらいしかできません。寧ろ子供がボールに慣れ親しむ意味での「ボール遊び」と言ってもかごんではありません。
従って他の授業はほとんど一般の学生と同じように受けられるのですが、体育のときだけは同じ空間にいるにも関わらず隔離されているような状態になっているのです。
まぁゲームをやっていない人達が時々しゃべりかけてくれることはありますが、それも90分の時間の中であまりないため、ほとんどの時間独りでボールに触っているような感じなのです。
 フロアーバレーボールでも普通のバレーボールと同じボールを使うので、俺もこのボールには結構親しみがあります。今まではこのボールを使って俺たちなりのバレーボールを楽しむことができましたが、今の俺ができることといえば、バレーボールをついたり壁に当てて跳ね返ってきたボールを感でキャッチすることぐらいです。
バレーボールの前はバスケットだったのでボールをつくという行為はドリブルの練習などという意味を持たせることができましたが、バレーボールにおけるこの行為にはほとんど意味がありません。
そもそもバレーボールというスポーツが、ボールが地面に接触することを認めていないのです(本当か?)。
 そういうわけで、バスケットとは違い俺たちがバレーボールの名でプレーしてきたスポーツが実際に存在することが、「俺はこの授業に何の意味を持てばいいのか?」という疑問を生み出す原因となっているわけです。
バスケットのときは、それに準ずるスポーツが俺たちの世界ではあまりメジャーでなかったのである程度割り切れましたが、今までプレーしてきたバレーをなぜできないのかと考える度に、授業中何度悔しい思いがこみ上げてきたことか分かりません。
しかし出席だけで評価を付ける体育実技にとっては、出ることが授業の意義であるわけですから、せいぜいさぼっても1回ぐらいでしょう。理由も無しに休んで評価さげられてはこっちも困ります。まぁさぼって成績悪くなるのは俺のせいなんですが…。
 まぁそうやって結局体育の授業は終わってしまいました。
 その後教務課に行って用を済ませた後、学科の計算機室に俺用のコンピュータが入ったというので早速行ってみました。
すると、特に俺はなんにも言っていないのですが(きっと盲学校の先生がいろいろと言ってくれたのでしょう)、スクリーンリーダーから点字ディスプレー、点字プリンタまで申し分ない環境が整っていました。パソコンも専用に1台導入されています。
今までは友達とコンピュータやりにここにきても暇だった俺が、これからは一緒にきても意味のある時間が過ごせそうです。
 それで「使いやすいように設定していいよ」と言われてしまったので、なんならと思いめちゃくちゃ設定返させてもらいました。しかもなにげにアドミニストレータの権限をくれていたりするので、必要なもんはどんどんインストールできるという素晴らしい環境です。
まぁそこそこ使えるようになったらこれも変更されてしまうかもしれませんが、そこは…なんとか乗り切ろう☆
 そんなことしているうちにお昼になったので、友達と飯食おうと思ってメール出してみると、なんとやつらもう帰ったとかぬかしやがりました。
っつうか実をいうと俺も非常に保険の授業には出たくなかったのでレポート預けて帰ろうかとも思ったのですが、レポート預ける人がみつかんなかったのでわざわざ残っているのに…!全く、それならそれで一緒に預かってくれればよかったのに、S君!
 でしょうがないので売店でサンドイッチ買って独り寂しくベンチで食っていると、クラスの女の子が声かけてきてくれて、3分ぐらい話をしていましたが、やがて女の子も「今日は私もレポート預けたから帰るんだ」と言って消えていきました。
まぁ寝てればいいかと思って俺は真面目に授業へ行って、ちゃんとレポートも出してきましたが…結局寝不足なのに寝れず… かったるかったぜ〜
 今日はこれでもう学校は終わりなのでアパートに帰って寝てました。
で、起きたのは午後7時ぐらいだったのですが、そういえば飯作ろうと思ってもなんもないことに気づき、ご飯炊いてチャーハン作って食べました。
しかしながら、いためているときに入れたチャーハンの元が表面にしかかかっていなかったらしく、微妙にご飯の味がそのまま残っている部分も無き西も非ずという感じでしたが… ついつい2号炊いて全部食っちゃいました☆
 それから高校のときの友達のチャキからメールがきて、ちょい電話でもしないと説明がめんどくなるような用件だったので電話してました。
とりあえず用件も済んだのですがせっかくだと思って、お互いの近況報告やその他いろいろな話をしていたら2時になっていたので、電話代も微妙だ〜と思って今日はこの辺で寝ることにしました。