「寮の快適さと実家の憂鬱を感じた金曜日」

 金曜日だ。
別に何の変哲もない金曜日なのだが、今日俺は家に帰らないといけない。
非常に寮の居心地がいいのでできれば帰りたくないが、どうにもこうにも帰らないとまずい。
1回帰されるまで寮に居座ってやろうかと思ったりもするが、どうせ時間になったら呼びにくるんだろうなぁ。
 朝はそれなりに早く起きて部屋の掃除をした。
まぁ今日で帰るわけで、戻ってくるのは新年度なわけだからきれいにしていった方が気分的にいいかなと思ってそうしているのである。
でも掃除するにはちょっと部屋が片付いていないので、片付けてから掃除をしよう。
とりあえず送り返す分のダンボールを全部運んで、部屋を広くしてみた。
そうそう、昨日から中東の方で戦争が始まったようなので、そのニュースをみたりなんかしていたら、すっかり掃除するのを忘れていた。
それに加えて友達がやってきたりもしたので、結局掃除が始まったのは1時ごろだった。
おいおい、たしかここには3時までしかいられないんじゃなかったかな・・・。
そういうわけでがんばって掃除なんかをして、2時ごろ寮を出てきた。
 マックで飯を食って、それから帰るために東京駅へ向かう。
あぁ、また退屈で居心地の悪い家に戻らないといけないのかと思うと少し憂鬱だが・・・。
なんといっても家には俺の居場所がない。
寮には自分の部屋という立派な自己空間があるが、実家にはそんなものなどない。
俺が高校になる時、すっかり弟に占領されてしまったのだ。
occupationそのものだよ待った区。
そんなわけで、またいやな2週間が始まるのだ。
 さて、新幹線で2時間ちょっと揺られて家に戻ってきた。
なんか周りが方言を使っているのをみると、とても懐かしい気分になるけれども・・・決行複雑である。
 そして、俺は家に戻ってきた。
晩飯は焼肉だった。
こういうのも今日だけなんだろうな。