**学校最終日とTomGさん家への旅路**

 本日で学校も終わりだ。
週末にはバイトが待っている。
それに備えて今日にはTomGさんの家に旅立つのだ。
 さて、家庭科などのたるい授業を終えて、俺は4時間目に入ろうとした。
すると、なんか4時間目は空きらしいので、みんなでトランプをやろうという事になった。
何をやるかというと、もちろん大富豪。
地域によっては大貧民ということもあるらしいが、俺はぜったいに大符号だ。
メンバーには次に授業が入っているチャリさんもいるが気にしない。
 実際始めてみると、みんなそれぞれのローカルルールがあって点でばらばらだ。
なので、ある程度統一されたルールだけ採用してやったが、トランプゲームは大いに盛り上がった。
中学の時に連続大富豪6時間という記録を打ち立てた事はあるが、俺たちも時間に限りがなければいつまででもやっていそうな雰囲気だ。
かなり面白かったので、昼飯の時間になってもずっとやっていたので、カツどんを食うのが遅くなってしまった。
おかげでお変わりできたからよかったけど。
 午後の授業ではいろいろと複雑なことをやって、学校は終わった。
 寮に帰ってからいろいろと準備をして、昨日の約束を果たすために学校へ向かった。
とりあえず約束も負えて寮に帰って飯を食った。
さぁ、今からTomGさんの家に向けて出発だ。
 なんだか込んでいていつもより時間がかかってしまったが、無事高速バスに乗車。
ちょうど会社員や学生が帰る時間帯だったのでやたら込んでいた。
東京にきて2年目だが、こんなに込んでいる電車を乗り継いだのは初めてだ。
 だいたい7時50分ごろつくばに到着して、そこから路線バスに乗る。
バス停からはTomGさんの電話からの指示を聞きながら歩き、途中で合流。
何事もなくTomG宅に着いた。
おっと!何事もなくなかった!!
そういえば、バスの中で隣に座っていたおばちゃんにクッキーをもらったのだった。
いきなり肩をたたかれて「これ食べる?」と言われたのだ。
っていうか・・・食べるって言われてもね〜と困っていると、返事をする前に渡されてしまった。
赤の他人からもらった食べ物、これほど疑わしいものは無い。
だってこのご時世、毒が入った食べ物を配っている人だっていないとも限らない。
まぁ俺みたいな人間を一人殺して何になるかっていうと知らないけど・・・。
とにかくそういわけなのであまり気が進まない。
しかたがないので、せっかくもらったからリュックに入れて後で食べますよって事をアピールしておこうと思った。
が、もうすでに袋は空いていて、それはすぐ不可能になった。
そして考えた、このおばちゃんがとても親切でいい人だったとき、ここで俺が食べなければ非常に失礼になる。
先ほどのようなことも考慮すると俺はどうするのが賢明だろうか。
通常は食べないのが基本であることは重々承知だが、善良なおばちゃんが親切な気持ちを持ってやってくれた好意だとすれば、それを裏切るのは俺にはできないなぁ。
30秒の間にこんなことを光ファイバーのような高速ぶりで考え、そしてたどり着いた俺の結論、それは・・・このクッキーを食べること。
まぁこのクッキーを食べて俺が死んでも、それまでだったんだって事であきらめよう。
食って何もなければ、おばちゃんありがとうで済むしね。
結局それから何もおきず、俺はこうして今でもピンピンしているけどね。
 さて、TomGさんの家に着いたのでしばらくゆっくりしてから、たまっていたもののDL大会をやった。
今日はそんな感じで3時までずっと作業をしていた。