「地獄の水曜日と寮生活の悩み」

 今日は地獄の水曜日。
先週もこんなことを書いたかもしれないが、とにかく水曜日というのは恐ろしい日なのだ。
しかも今日は放課後に数学の補修が入っている。
 今日から明日にかけて大学入試が集中していて、試験問題の点訳で先生がたくさんいなくなるということだった。
のでいろいろな強化の先生がいなくなることを期待しながら学校へ行った。
 が、1時間目の先生は普通にいた。
ああ、英語の先生は本当に俺たちの授業をつぶさない人だ。
出張があってもいつも俺たちの授業がない日に行く。
1年も同じ先生に英語を習っていたが、これまでの2年間で英語がなくなったのは2回だけだ。
ほかの授業はもう10回ぐらいなくなっているのもあるのに・・・。
 2時間目、数学の授業だ。
とりあえず久しぶりに学校へやってきたチャキや友達と話をしながら先生を待っていたが、知らない間に終わりのチャイムが鳴っていた。
どうもこの先生は入試点訳に行ってしまったらしい。
 ラッキーなことがあったので次の授業もときたいしたが、やっぱりそううまくいくものではなかった。
 昼飯を食って、5時間目も自習だったのでまた話し込んでいた。
 で、放課後、数学の補修がやってきた。
授業でやっているところではないところをやるらしい。
授業では3画関数をやっているが、補修では微分をやるとか・・・。
一応この単元は冬休みに予習しておいたので、ある程度話にはついていけたが、どうも微分という概念そのものがよく理解できない。
これで何ができるんだろうか。
 補修が終わるともう5時を過ぎていた。
はぁ、2時間目と5時間目は自習だったが8時間目まで授業があるとさすがに疲れる。
 飯を食ってからなんだか知らないが4階で集まりがあった。
どうも、最近寒いせいで寮のボイラーの温度があがらず、風呂などで使うお湯の温度が低くなってしまうという現象が出ているらしい。
実際、ちょうどお湯の使用寮が多くなる午後7時前後では、本来50度近い温度になるように調節しても、生ぬるいお湯しか出なくなることが毎日多発している。
そのため、お湯の使用を禁止するために、たびたび風呂に入れなくなるのだ。
まぁ、1時間ほどの中止でいつも風呂は再開されるが、毎日こんなことが続くとたまらない。
なので、冬になるとまだ温度が高い5時半ごろに風呂が込むようになる。
ということで、そのうちボイラーを直しはするけど、それまでに何か決定的な対策をしたいらしい。
その実験的なものとして、男女の風呂の時間帯を2時間ごとに区切ると案が浮上したそうだ。
たとえば、男子は5時半〜7時半、女子は7時半〜9時半と言った具合である。
もちろん男湯と女湯は別々。
てっきり、男と女がいっしょの風呂にはいるのかと思って期待したけど、そんな馬鹿な話はやっぱりなかった。
そういうわけで、来週あたりからそれが実施されるようだ。
 話し合いが終わってからは廊下掃除をしたりして夜を過ごした。
 そしてバンドの音鳥をしながらチャリと話していたのだが、人間というのはどうして仲の良いはずの友達を、ある日突然毛嫌いするようになるのだろうと親権に話し合った。
まぁこれは俺の周りで起きていることなのだが、どうも最近みんなぎくしゃくしている。
俺もついこの間まではそんな渦中にあったわけだが(その話はおいおい)、せっかくみんなが仲良くなれたと思った時、それまでうまくいっていた関係がぎくしゃくし始めたのだ。
直接的に俺に関わってくるようなものではないが、もしそいつらが互いに対立しあった場合、俺にはどちらかの派閥につくか、どちらにもつかずにどちらともうまい具合にやっていくかという選択肢が与えられる。
まぁこれ以外にもいろいろあるかもしれないが、俺は今これぐらいしかパターンを考える事ができない。
仮にそのどちらかの選択肢を選ばなければならなくなったとすると、俺は後者を選択するだろう。
もちろん、みんながそれぞれに信頼しあい、仲の良い関係であることが最良の道だが、それが不可能になってしまった状況を想定すると、俺には前者の選択はできない。
どちらとも良い関係であることが、俺にはものすごく大切だと思えるからだ。
でもやつらの性格からいって、どちらかにつかないと俺たちがはぶられる。
そういうことを考えると、非常に悩ましいわけさ。
 そういうことをチャリと話していたが、どうしたものだろうか。
なんだかみんな表面上の付き合いが色濃く見え初めているのがとても気になる。
この先どうなっていくんだろう。