「先輩とアイス作り、そしてカラオケ大会に参加した日」

 朝、俺は思わぬところで目が覚めた。
なんだか今日見たゆめはどうも好きになれない感じでさっぱりしなかったが、それ以上に今日の目覚めはびっくりだった。
なんか気がつくと部屋のドアが開いて、だれか入ってくるではないか!
俺はここに寝ているのに、なんで人が入ってくるんだ!と、ちょっと訳の分からない疑問を持ってはみたが、こんなふうに目が覚めても・・・説得力があまりない。
で、どうもそれは先輩らしいという事が分かったので、とりあえず寝起きではあったがいろいろだべった。
9時25分ぐらいになって、寮の文化部というところから放送が入った。
どうも今日行事をやるらしい。
それが「アイスクリーム作り」という名のものらしい。
俺はそれに参加する事にしていたので、時間になったら行く事にした。
といっても、ぎりぎりまで先輩と話していたので、朝起きてから何もやってない。
とりあえず最低限の事だけしてから食堂に向かう。
 食堂に入るともうみんなきていた。
まあ他にもきてない人は何人かいたが、とりあえずもう作り出しているところもあった。
うちの班もとりあえず材料を計るところからやり始める。
途中、秤の針が逆の方向に動き出すなどのトラブルはあったが、材料の計測は終了。
計った材料をボールに入れてひたすらかき混ぜる。
かき混ぜまくった後、それを小さい方の缶に入れる。
予定だったのだが、ちょっと手順を間違えて大きい方の缶に入れてしまった。
本当は小さい缶に材料をいれて、それを大量の氷&塩と伴に大きい缶に入れて、ひたすら転がしまくるという作り方をするはずだったのだが、ちょっとしたミスで2分ぐらい作業が遅れてしまったが、とりあえずできてはいる。
まあ、移し替えれば済むから別にいいんだけど・・・。
 その後、実はもう1つ作るんだ!というショッキングな事実を知り、また1から作るという事もやったが、なんとか転がす段階まではきた。
だが、ここからが苦難の道のりであった。
 まず氷を入れたのはいいが、すぐ解けてくる。
解けた水がふたの隙間からもれてくる。
ガムテープで止めはしていたが、水で粘着力が無くなり、転がすとふたがとれるという事態が発生する。
こういう事が連鎖的におこったので、最終的には手で振るはめになってしまった。
地面を転がしたせいで手は泥&塩だらけ、しかも冷たいときた。
まあ、頑張って振らないと中のものが固まらないので、一生懸命俺たちは振った。
が、なんか時間になりましたとか言われて、いやでも引き返す事に・・・。
まだ固まりきってないのもあったので、それは冷凍庫に入れて、昼飯を食ってから食べる事にした。
 食後、アイスを食べる事になったが、どうもこれは・・・飲んだ方が早そうだというような声も聞こえる。
一部シャーベットになっていたものもあったが、濃厚で冷たい液体のようなアイスを食べる事ができた。
「でも、まあ甘くてよかったんじゃないのかな・・・たぶん・・・きっとよかったよ。」
 はてはて、これから何をしようかと思っていると、先輩がやってきていきなりインターネットに繋いであったPCをとられた。
それで一通りネットをやられた後、またひたすらだべり大会だ。
話をしていると、どうも俺はマニアな音楽に目覚めてしまったという事が分かったので、早速それを借りる事に・・・。
しばらくダビング大会してから、ひたすらリピートの嵐!
そして晩飯になった。
 それから風呂に入って、先輩とネットやってたら、今日も祭りに誘われたのでいく事にした。
今日はカラオケ大会をやるらしい。
神社に行ってみると、もうカラオケ大会真っ最中だった。
 うーん・・・こういうカラオケ大会ってのは、やっぱり近所の高齢者の皆さんが中心なだけあって、演歌が多い。
若者が聞くような音楽としては、キロロの「未来へ」とかモー娘。の「ふるさと」しかなかった。
まあ、これといってどうでもなかったので、100円の焼きそばと綿菓子を食って帰ってきた。
それからはごろごろごろごろ・・・。
勉強しねえとなあ。